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研修部

 

 

東京速記士会

【東京速記士会平成29年度上期研修会報告】

  

 6月3日(土)大井町駅前の「きゅりあん」にて、上期研修会が22名の参加者のもと行われた。佐々木会長の挨拶から始まり、第Ⅰ部は言語学者・井上史雄氏による「現代人の話し方の合理化~国会会議録と地方議会会議録の敬語を中心に~」の講演。
豊富な資料をもとに、まずは速記との出会いから敬語殺人事件の話へと進み、本題の国会会議録と地方議会会議録のデータベースなどから見える敬語の変遷について、東北、関西、関東など地域差などを交えながらお話しいただいた。敬語が発達しすぎて「道草をくう」が「道草をいただく」になった話、メールで頻繁に出てくる「了解」と「承諾」の違いなど聞き逃せない話が盛り沢山であった。

 


 第Ⅱ部、佐々木光子氏の「戦中・戦後の速記人生」の話はただ単なる体験談とはいえない。渋谷商業実践女学校卒業後就職した日本銀行時代、空襲の音がすると逃げた場所は地下3階。そこには金塊がそこらじゅうに置いてあったという。航空工業会勤務時代、座談会の仕事で先輩について各務原飛行場にいくと、出席者していたのは20人ほどの少年たち。家族に言い残すことがあれば話せといわれた特攻隊員たちであったという。戦争という時代のなかに身を置きながらの速記との出会いと速記者としての歩みのお話は、聞き逃がしてはいけない貴重な興味深いお話ばかり。ぜひ「速記時報」270号を読んでいただきたい。

 最後に理事長挨拶で閉会。研修会終了後の懇親会では、佐々木会長のお話に感動された井上先生も参加していただき、非会員、会員との交流が活発に行われた。
★研修会の詳細は『速記時報』に掲載されますのでぜひお読みください。




【東京速記士会下期研修会報告】

 去る11月12日(土)、大井町駅前にある「きゅりあん」で下期研修会が行われた。参加者は43名で、名古屋や北海道からの参加者もあり、大盛況であった。

 佐々木会長の挨拶から始まり、第Ⅰ部は、「衆議院速記者の実務~音声認識を使ってみて~」と題して、現役の衆議院速記者である前野貴子氏による講演。

 衆議院速記者養成所が閉校されて10年になり、音声認識を導入後、現場はどうなっているのか、資料に基づきながら、会議録作成の流れ、反訳エディター「速手」を使用しながらの音声認識システムについて等、非常に興味深い話が満載。音声認識を使用することにより衆議院記録部の役割分担のなかに「臨場者」という新たな役割が加わったとのこと。結論として、音声認識システムは導入されたが、原稿の品質向上については、調査、精読等、人的作業によって図られ、やはり時間はかかる、などのお話がありました。

 途中で、研修会の数日前にフジテレビ(「みんなのニュース」ケイゾク)で放映された衆議院記録部の様子もDVDで披露。クイズなどを取り入れながら、楽しい講演となり、質疑も時間ぎりぎりまで活発に行われた。

 第Ⅱ部は、電通通信大学名誉教授による「人工知能(AI)の現状と未来~AIに負ける仕事、負けない仕事~」。将棋や囲碁、チェスにおけるAIとプロとの戦いで、プロが勝つか、AIが勝つか。かつてはプロが勝っていたが、最近では、ディープラーニングという学習法によって膨大な情報量を持つAIが強いとのこと。東大を目指す「東ロボくん」のお話、AIシステムの仕組みの説明、レンブラントの情報を入力したAIシステムに描かせた絵は、レンブラント調の非常に優れたものになっているというお話、AIに負ける仕事、負けない仕事の話も含めて、最後に、音声認識システムの仕組みについての説明があった。残念ながら時間切れとなってしまい、質疑の時間もとれなかったが、いただいた講演資料をぜひご一読願いたい。非常におもしろいものになっている。

 最後に理事長挨拶で閉会とした。

 研修会終了後の懇親会は、両講師も参加していただき、講師、非会員、会員とのにぎやかな非常に楽しい意見交換の場となった。

 

★研修の詳細については、次号の『速記時報』に掲載されますので、ぜひお読みいただきたい。

以上

 


   【平成27年度下期研修会終了報告】

 平成271122日(日)、早稲田速記医療福祉専門学校7階研修室で下期研修会が行われました。連休の中日にかかわらず、32名の参加者がありました。

  第50回インテルステノ・ブダペスト大会会場入り口に設けられた横断幕

畠山理事長の挨拶のあと、第Ⅰ部は、薄葉威士氏による講演「インテルステノ今と昔」。インテルステノが「第1回国際速記会議」としてロンドンで開かれたのは、
1887年のこと。このとき、我が国からも参加している。第一次大戦、第二次大戦で中断はあったが、平成27年7月にブダペストで行われた大会は通算50回目になる。その大会の分科会で映像配信事業について英語で報告した薄葉氏が、インテルステノの歴史について、また現在日本でどんな形で字幕付が行われているのか等について語られました。

佐々木会長 薄葉威士氏

そのあと佐々木会長がインテルステノに参加されたときの思い出を披露。参加されたのは、
1979年の第33回ベオグラード大会、1981年の第34回マンハイム大会、1985年の第36回ソフィア大会、1989年の第38回ドレスデン大会。
インテルステノでは多国籍速記とタイピングの競技もあり、優勝すると、ヨーロッパでは給料が5割アップするという話もあるとのこと。それだけ一目おかれている。
ドレスデン大会のときはちょうどベルリンの壁崩壊の年で、インテルステノにおいても東と西の人たちが抱き合っていたとか、世界の激動の一端を垣間見るようなお話で興味深いものでした。

 

これらの第Ⅰ部の話をすべて、隣でリアルタイムで文字通訳されていました。お二人での入力作業でしたが、ほとんど間違いなく、簡潔に文字化されており、参加者の皆さんは感心することしきり。



 第Ⅱ部では、その文字化してくださっていた宮原都子氏が「リアルタイム文字通訳」というテーマで講演。筑波技術大学の先生が開発したというシステムについて、文字化におけるポイント、間違ったときの対処、わからない言葉が出たときの対処等、貴重なお話を聞くことができました。

 なお、『速記時報』2015冬号にこの研修会について詳細に掲載されているので、ぜひお求めいただきたい。

以上