パラオ編

モルディブ・ビヤドゥ旅行記
2002.
9.23−2002.9.28

ビヤドゥ

今回の旅行は、モルディブが初めてという友人2人とボテの計3人で行くことになった。
本当はもう1人しっかりしてる友人が一緒の予定だったのだが、急遽、来れなくなってしまいメンバーは最強の天然ボケトリオとなった。

ここで、この旅行記を快適に読み飛ばす(?)為に、メンバーの紹介をしておこう。
(登場人物紹介)
 ボテ・・・・・・・筆者です。雨女のレッテル持ち。しっかりしてるようで抜けてて、抜けてるようでしっかりしている。天然ボケと言われ続けて早○年。
        突っ込み好きの関西人に よく遊ばれる。

 ペコちゃん・・・自称晴れ女。シュノーケルの鬼で気が付くとリゾート一周してしまう。彼女の天然ボケっぷりはボテ以上に筋金入りだが ちょっとジャンルが違うのでかぶらない。
        どんな寒い天然ボケをやらかしても持ち前の愛らしい(?)笑顔で切り抜ける。

 よっちゃん・・・誰とでも仲良くなってしまう特技がある。笑顔の耐えない彼女だが興奮するとパー子状態になり手がつけられない。同じくボケッぷリでは数々の逸話が存在する。
        そんな彼女も今年の春、人妻となった。

それでは・・・・珍道中のはじまり、はじまり。

ビヤドゥ・モルディブ

モルディブの位置だよ〜ん。
モルディブの位置をおさらい。

モルディブはインド洋にあり、正式名称は「モルディブ共和国」。
人口は27万人程度で、約2000からの島でなっている。でもそのうち人が住むのは200程度、その中に私達が訪れるリゾートがある。

現在、成田からモルディブへの主なアクセスの方法は、スリランカ航空、マレーシア航空、シンガポール航空を使用したパターンの3通り。
このうち直行便があるのはスリランカ航空だけだが、スリランカ航空の直行便で出発しても、日程によっては帰路はコロンボ経由(スリランカ)となる。
直行便で約10時間、日本との時差はマイナス4時間。

各リゾートへはフルレ国際空港に到着してから、スピードボートで移動するが、遠くの環礁にリゾートがある場合には(南北マーレ以外)、一泊して翌朝に水上飛行機での移動となる。
ちなみに、以前は宿泊する為に、空港のあるフルレ島から首都マーレのあるマーレ島まで移動しなければならなかったが、約2年前にフルレ島にフルレ国際空港ホテルが でき、ここを利用することで移動が大分楽になった。

ねっ、結構、近いでしょ〜?
 

モルディブビヤドゥ

2年ぶりに訪れたマーレ国際空港。
ここは、マーレ・・・という名前なので首都マーレがある島と同じと思いがちだが、島は「フルレ島」というマーレの隣の島だ。
まぁ、東京から離れている成田空港の正式名称が「新東京国際空港」であるのと一緒だ。
空港ゲートを一歩出ると、現地旅行会社のスタッフが紙にローマ字で名前を掲げている。
ボテたちは比較的早く出てきたらしく、他の人が来るまで待っているように言われた。
空港の外に、テーブルとイスが並んでいるところがあり、「ここに座ってて」と誘導され、素直に着席。
「やぁ〜、やっと着いたね〜!!」
友人と椰子の木を激しく揺らしている風を気にしつつ、やっと着いたという嬉しさと長旅の疲れが混ざった妙な安堵感でボーっと辺りを見回していた。
すると突然スタッフのような人が笑顔で声を掛けてきた。
「Tea or Café?」

ボテ達は、思わぬ現地旅行会社のサービスに「気が利くね〜」と感激し、声を揃えて「Ice Tea!」と笑顔で注文した。
運ばれてきたのはリプトンの紅茶缶にストローが挿してあるだけのものだった。
ま・・・サービスだし、と思った次の瞬間、耳を疑う言葉が・・・・。
「12$です」

「はっ???」友人3人で顔を見合わせた。
やられた・・・サービスかと思いきや、呼び込み商法にはまったのだ。
ここは海外であったことをうっかり忘れ、緊張感が抜けきっていた自分達を攻めた。
・・・とはいえ、12ドルは法外である。友人よっちゃんが「安くして!」と交渉したら、おずおずと料金表を差し出した。
本当に「Ice Tea $3.5」とある。目を疑ったが仕方が無い、最初からこういう時のための料金表だろう。。。でも、少なくとも「$3.5×3=$10.5だろ っ〜!」と思い11$を支払う。
一発カウンターを食らったような心境になったが、ここで兜の緒を締めなおせということだな・・と自分に言い聞かせた。
それにしても、現地スタッフもグルになってるとしか思えないあのスムーズなテーブル誘導には、ボテ達以外の旅行者もみんなハマってしまっていて、あちこちから「なに〜?サービスじゃないの?」「高すぎない〜?」という声が あちらこちらから聞こえていた。

皆さん、お気をつけあそばせ。。。。
 


スリランカ航空で行ってきました。
到着時の現地時間は19:00。
 


空港の到着ゲートを出たところ
この後すぐ例の事件に遭遇しました。
 

モルディブ・ビヤドゥ


地図で見るとビヤドゥまで近そうなんだけどね。(笑)

ビヤドゥに行くには、ガイドブックによるとスピードボートで約50分と聞いていた。
が、ボテが行った頃は悪天候でボートを出せず、マーレに滞在する人も出てる・・・という噂が横行するくらい怪しい天候の時期だった。フルレに着くと案の定イヤ〜な強風が吹いており、「足止めだけは、イヤ・・ 。神様お願いっ。」と祈りながら船着場へ。
  先導してくれたのは日本人スタッフの「いっちゃん」。
ビヤドゥに駐在している旅行会社レーブインターナショナルのスタッフである。
船内に入るといっちゃんからの爽やかな挨拶とアナウンスがあった。
「みなさん、こんばんわ〜っ。今日は天気が荒れてるので、1時間から1時間15分くらい掛かると思います。気持ち悪くなったら言ってくださいね〜」

「げっ、、、1時間以上かぁ〜・・・それは辛いね。」と友人と会話したのもつかの間、30分と経たない内にボテはグロッキー状態に陥った。
隣りの友人よっちゃんも寝るしかないという表情。
とにかくすごい揺れとボートのガソリンの匂いがきつくて、「気持ち悪い・・・、吐きそう・・・・」とボテは絶対に途中でガマンできなくなる自信があった。
ボテと対象的に、後ろ向きに腰掛けず〜っと真っ暗な海をみながらワクワクしてたのが友人ペコちゃん。
「酔い止め飲んだの〜」とのこと。
なぬっ、ボテも飲めばよかった。。。返答する余裕も無くひたすら「一番最初に吐くのはイヤ・・・吐くなら誰か吐いた後・・・」と唱えながら必死に絶えた。
しばらくすると、誰かが・・吐いたらしくて、さらに空気がよどむ。というか、匂う。。。
「もうダメ・・・ホントにダメ・・・・」と大げさでなく身悶える中、何とか船はビヤドゥに到着した。

「は〜い、着きました。見て頂けるとビヤドゥの海の透明度の高さが分かると思いま〜す」とさわやかにいっちゃんが告げる。 何故そんなに爽やかになれるんだ・・・いっちゃん。。
あんなに恋焦がれたモルディブの海を見る余裕もなく、ボテはただ着いたことを喜んだ。
「吐かずに・・もった。。」

後から聞いた話だが、前日の人たちはもっとひどく、あまりの悪天候でボートを止めるしかなく、「今から漂流します!」と言われ1時間近く漂流してたらしい。
やっぱり「死ぬかと思った・・・」と言ってました。
ボートが出せなくてマーレに足止めを食らってる人も多いという情報もあった位なので、まだまだましな方だったのかも?
ちらっとハウスリーフに目をやると、桟橋の夜でもまぶしいライトに照らされた海の中で、ブラックチップシャークがゆったりと泳いでいた。
あぁ・・・ホントに帰ってきたんだ〜っ。


「ただいま、モルディブの海」


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