パラオ編

パラオ旅行記
2002.8.24-2002.8.31

パラオっていったら、もちろんダイビング!
よく雑誌でお目にかかるバラクーダの渦や、マンタに食われそうになってたり、ナポレオンとツーショットを撮ってたりする写真の数々は大抵パラオ。
いや〜ん今回は、念願の大物に遭遇しちゃうかしら〜なんて夢見て出かけたものの・・・恐るべしミクロネシア。
そう、この時期ミクロネシアでは台風が発生するのだった。
さらにさらに、この時期は南西の季節風の影響で、西側ポイントへは必ずしも船をだせるわけではないそうだ。
(調べて行かんかいっ!)

・・・ン?

ということは・・・?

聞くも涙のパラオ・ダイビング悲劇物語の始まりです。


パラオの海に浮かぶロックアイランド達
んー削れてるっ!




ダイビングの合間に訪れたロックアイランドの無人島。
ここでランチ休憩を取る。

 

 

 

 


ロックアイランドの無人島にはシュノーケリングツアーの観光客も訪れます。

パラオのダイビングショップは主にマラカル島に存在する。
マラカル島が一大マリンスポーツ島のような趣だ。
このマラカル島からボートを出して、かの有名な数々のダイビングスポットへ繰り出す。
ボテがお世話になったDayDreamさんも例外でなく、マラカル島にあるショップだ。
P.P.R以外のホテルに滞在する人はホテルにショップの車が迎えに来てくれるが
ポイントに行く途中に位置するP.P.Rでは、ボートが桟橋に立ち寄って拾ってくれる。
・・・ということで、パラオ初ダイビングの日、桟橋でボテ夫婦は激しい風の中、ひたすら待っていた。・・・・そう、かなり激しい風の中。

「白波が・・立ってるね〜」
「うん、晴れてるのにね〜」
「なんかさ〜、どっかの悪夢がよみがえらない?」
「うん、ボラカイの時と一緒みたいな・・」

ドド〜ン。。。
ボラカイの時にさんざん南西の季節風に悩まされ、西側の有名ポイントに全然アクセスできなかった悪夢が昨日のことのようによみがえって来た。(学習しないヤツ。。)

もしかして、また、やっちゃった?

パラオもこの時期は南西の季節風が強く、ブルーコーナーやブルーホールなど西側の有名ポイントにはアクセスが難しい・・らしいのだ。(勉強不足)

遠くからDayDreamのスタッフが歩いてやってきた。・・・歩いて?
不思議そうに見ていると、「昨日まではこんなに風がなかったんですけど。台風の影響で、今日から風が強くて」とスタッフのノブさん。
どうやら、待ち合わせの桟橋にはボートを着けられないらしく、もう少し内海のビーチに停泊したらしい。
さらに、ボート到着すると、スタッフのユカさんから衝撃の一言が。
「申し上げにくいんですが、ブルーコーナー、ブルーホールは難しいです。明日はもっと風が強くなり、明後日はさらに強くなると思います。」

お・・・終わった。
ボテは憧れのブルーコーナーを潜れないと聞いたとたんショックで顔が引きつってしまった。
が、潮しだいでは挑戦すると言ってくれたマンタポイント「ジャーマンチャネル」へ期待をつないで初日のダイビングが始まった。


ちなみに、P.P.Rにも日本人スタッフのいる「スプラッシュ」というショップが入っている。
たまたまツアー会社が提携していたのがDayDreamさんだったので、今回は使わなかったが、カヤックツアーで利用したボテ両親の話では、とってもしっかりしている感じの良いショップだったらしい。



もちろん、ブルーホール、ブルーコーナー・・・と書きたいところですが、行けなかったのでお伝えできる情報は何もありませぬ。。(泣)
ン?泣き言はいいからボテが潜ったポイントはどこなんだって?
・・・あんまり言いたくはないけど、では、天候が悪い時はこーなるっ!という例でボテのダイブログをご紹介しましょう。

(1日目)天候:風やや強し。曇り時々晴れ。
※初日のこの日が一番ましだったが、ダイバー全員が初日って事でリフレッシュダイビング用のポイントとなってしまう。
@ ゲロン・アウトサイド
結果的には今回のダイビングで一番いいポイントとなってしまった。
コンディションの悪い中で選んだポイント・・・の割には、魚影が濃い。
グレイリーフシャーク2匹とコショウダイの群れなど、パラオで無ければ「超よかったね〜」などと言ってしまいそうなポイント。

A ゲロン・インサイド
ゲロン島の内海側のポイント。流れが穏やかで、砂地が広がっている。
マクロウォッチングが楽しめるポイント。
ボテはあんまり興味ないんだけどねっ・・・ボテ以外のダイバーは全員フォト派ダイバーで、結構楽しまれていたみたい。
珍しいハゼ系(ニチリンダテハゼとかカニハゼとかギンガハゼ・・・など)やガーデンイールなどそ遭遇。 いいでしょ〜〜〜、ふっ。(哀愁)

(2日目)天候:1日目よりさらに風強し。曇り時々雨。
※ 着実に、昨日より天気が悪い・・・。
@ ビッグ・ドロップオフ
初日にどこのポイントに行くか悩んでる時、イントラのユカさんが「ビッグは天気が回復しなかった時の為にとっておきたいよね」とイントラのノブさんに耳打ちしてるのが聞こえてしまった。
その時、「そっか・・、今回の一番の目玉ポイントは『ビッグ』ってトコロなんだ〜」と「ブルーホール」でも「ジャーマンチャネル」でもないそのポイント名が恨めしく思ったものだ。
そのイントラが今回行けるの最高のポイントとして選んでくれたのが、ここ「ビッグ・ドロップオフ」に2日目に早くも潜るハメになった。(これ以上回復しないという判断があったんだろう。。。)
水深700メートルもあると言われる超ドロップオフで、大物も期待できるポイント。
今回はロウニンアジ、ホワイトチップシャーク、ナポレオン、カスミアジなどに遭遇。パープルビューティーやオオテンハナゴイなどハナゴイ系の群も綺麗で、イントラが取って置きたがったのもわかる。
ここもパラオで無ければまちがいなく合格点以上のポイント。

A ワンダーチャネル
帰り道に通る「マカラカル島」の内湾のポイント。
あんまり記憶にないのだが、ユメウメイロなど小物系のポイントだった。

(3日目)天候:2日目よりさらに風強し。 曇り時々雨
@ ゲロン・アウトサイド
1日目と同じゲロン・アウトサイド。
この日は何処にボートを出すか、スタッフがダイバー達に相談する形でポイントが決まった。もうこの状況下では行けるポイントは行ってしまった・・・ということなのだ。
新しいポイントに行くか(その場合は、体験ダイバーが行くような穏やかな海)、初日のゲロンアウトサイドか、沈潜ポイントか・・。
で、大物の期待が少しでも残るゲロンアウトサイドに、満場一致でに決まったというわけだ。
結局、超オオモノには出会えなかったものの、カスミアジやインドオキアジ、メアジなどのアオモノ系やグレイリーフシャーク3匹など、パラオでなければ、そしてコレが最終日のダイビングでなければ超満足だった。

A ゲロン・インサイド
またまた、1日目と同じポイント。
これも、「ぶっちゃけ、どーするー?」てな感じで決まった。
ゲロン・インサイドも時間的にギリギリで、ダウンカレントが始まって来てるとの事。
途中で上がる可能性もあるが、他の選択肢がガルメアウスビーチでのビーチダイビングとあって、結局ゲロン・インサイドとなった。
そんな状況ではあったが、ホソギリフエダイやノコギリダイのすっごい群、ツバメウオや珍しいヤッコ系など魚影も初日より濃く、満足。
パラオの底力はスゴイですね〜、仕方なく選んだポイントでコレですから。

なに、なに・・?結構楽しそうに見えるって?
あーーー寝ても覚めてもゲロン・ゲロン・ゲロン・・・・。

 


※潜ったのは赤い★のポイント。
次は、どのポイントにも近いカープアイランドに滞在したいなー。



ランチで立ち寄るロックアイランドには
こういったテーブルが用意されてます。


ランチで訪れたロックアイランドのビーチ
ブランコで遊んでました。

◎パラオのダイビング形式
パラオのダイビングはビーチダイビングはまずない。(体験ダイビングはロックアイランドの中のビーチを使ったりはするそうだが。)
コロール周辺に滞在している場合、ボートで約40分から50分かけてポイントまで移動し、1本目。その後、ボートの上か、近くのロックアイランドのビーチに立ち寄ってランチ休憩を取り、2本目を潜ってダイビングショップに戻といったスケジュールだ。

ランチ&休憩で立ち寄るロックアイランドのビーチは、大抵、外洋から隔離されたような穏やかな場所で、ホワイトサンドが美しい場所ばかり。
ランチのお弁当もおいしいので(日本人の口に合う味付けで、切干大根があった時には驚いた。)、天候に恵まれずダイビングがイマイチだったボテにとって、ランチの思いでは結構良かったりする。。。。

移動に時間が掛かる為、2本潜ってショップに戻る頃には3時位になっている。
その後、ログ付けしてるとあっという間に4時頃になってしまう。
なんだか、一日が短く思える・・・そんなパラオのダイビング。

次はポイントに近いカープアイランドに泊まりたいな〜。

◎ダイビング・フィー
参考までに、DayDreamのダイビング・フィーをご紹介。
・ ダイビングパーミット : $15(パラオ政府にお支払いします。)
・ 2DIVE : $100
・ レンタル機材(BC、レギュ、スーツ) :$40(1日あたり)
はい、結構、高いっすね〜。
ちなみに3本目を追加したければ、50$掛かります。
(単純に1DIVE50$なんだな〜きっと。)

◎その他
パラオではダイビングやシュノーケルでロックアイランドを訪れる時には「Rock Island and Diving Permit」が必要。(15$)
7日間有効で、ダイビングショップが用意してくれる。
これはダイビングの際には常に携行している事が必要で、検察の時に持っていないと100$の罰金だそう。

 

パラオに行けば、必ずブルーコーナーやブルーホール、ジャーマンチャネルに潜れて、マンタやバラクーダの群れ、あわよくばジンベエにも遭遇?と思っていたが、パラオにもやっぱりシーズンがあり、天候によってはアクセスできないことがあるという事をお伝えしたい。
常識なのかもしれないが、勉強不足だったボテには超衝撃の現実だった。
でも、そんな中、少しでも楽しんでもらおうと懸命にガイドをしてくれたDayDreamのスタッフは素晴らしかった。
特にず〜っと一緒だったガイドのユカさんは、ガイドスキルも高く、魚の知識も凄く深く「あ〜、これが本当のガイド付きのダイビングだよな〜」と最近味わっていなかったガイドしてもらえる喜びを感じれるダイビングだった。。
ホントーにありがとうございましたっ。

中央がYUKAさん!超プリティーです。

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