◆ 院内感染について ◆

   以前、この掲示板でPBFDの院内感染についての書き込みがあ
りましたが、とても重要なことなので私の考えを少し述べさせてい
ただきます。

 “病院”ですから、人間の病院と同様で“感染性の疾病”、PBFD
を始め、風邪や時に下痢などでも院内感染が起こってしまう可能
性は、残念ながらあります。そうした事をすこしでも防ぐためには、
病院側とオーナーさん側との協力と理解が必要です。
 
 まず、BHが行っていることとして、

(1)手の消毒や診察台の消毒はもちろん、病鳥さんの診察時に 
  使用するケージなどは、個別にすべて消毒をしています。

(2)タオルや手袋の使用も個別に取り替えています。

(3)PBFDなど特に感染性が疑われる個体の診療は、第2診察室
  にて行い、床面や器具類をも含む全ての消毒と白衣の交換を
  しています。

(4)感染性を疑う病鳥の診察に関しては、できるだけ最終診療を
  していただけるようにオーナーさんに協力を求めたり、ディスポ
  の手袋の使用をさせて頂いています。

(5)診療台やエアーフィルターなどの塵埃から定期的にウイルス 
  検査を行って、ウイルス汚染がないことを確認しています。

(6)診察室には、モニター鳥として健康なコイネズミヨウムとタイ 
  ハクオウムを置いてあります。この鳥達も定期的にウイルス 
  検査と抗体検査を行い、健康状態をチェックして診察室の安 
  全性を確認しています。

(7)感染性が高いと判断した病鳥の入院は、一般の入院室とは 
  異なる隔離専門のインキュバーター(部屋自体も別な場所で 
  す)にてお預かりして、エサ入れや水入れなどは、専用の流し
  にて消毒しています。お世話するスッタフも、手袋やエプロンな
  どを一般と分けています。
 オーナーさんに、協力していただきたいことは、

(1)待合室で鳥さんを出さない。

(2)できるだけほかの方の鳥さんには触らない。

(3)もし、触る時には、待合室に用意してある消毒機にて、鳥さん
  を触る前後に必ず手の消毒をしてください。

(4)来院される場合は、出来るだけプラスチックケースや携帯用 
  のカゴに鳥さんを入れ、それをカバンや布で包むと、保温面で
  も良いかと思います。
 私が非常に残念に思うのは、こうした院内感染のことを考えて、
健康診断で来る鳥さんが待ち時間なく安心して診察出来るように
“健康診断の日”を作りましたが、その日にも多くの病鳥の来院が
あとを絶たず、やむなく廃止したことです。

 今後、本当の意味で多くの方の御理解と御協力が出来るように
なれば、“健康診断の日”を再度設けたいと思っています。

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