以前、この掲示板でPBFDの院内感染についての書き込みがあ りましたが、とても重要なことなので私の考えを少し述べさせてい ただきます。 “病院”ですから、人間の病院と同様で“感染性の疾病”、PBFD を始め、風邪や時に下痢などでも院内感染が起こってしまう可能 性は、残念ながらあります。そうした事をすこしでも防ぐためには、 病院側とオーナーさん側との協力と理解が必要です。 |
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まず、BHが行っていることとして、 (1)手の消毒や診察台の消毒はもちろん、病鳥さんの診察時に 使用するケージなどは、個別にすべて消毒をしています。 (2)タオルや手袋の使用も個別に取り替えています。 (3)PBFDなど特に感染性が疑われる個体の診療は、第2診察室 にて行い、床面や器具類をも含む全ての消毒と白衣の交換を しています。 (4)感染性を疑う病鳥の診察に関しては、できるだけ最終診療を していただけるようにオーナーさんに協力を求めたり、ディスポ の手袋の使用をさせて頂いています。 (5)診療台やエアーフィルターなどの塵埃から定期的にウイルス 検査を行って、ウイルス汚染がないことを確認しています。 (6)診察室には、モニター鳥として健康なコイネズミヨウムとタイ ハクオウムを置いてあります。この鳥達も定期的にウイルス 検査と抗体検査を行い、健康状態をチェックして診察室の安 全性を確認しています。 (7)感染性が高いと判断した病鳥の入院は、一般の入院室とは 異なる隔離専門のインキュバーター(部屋自体も別な場所で す)にてお預かりして、エサ入れや水入れなどは、専用の流し にて消毒しています。お世話するスッタフも、手袋やエプロンな どを一般と分けています。 |
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オーナーさんに、協力していただきたいことは、 (1)待合室で鳥さんを出さない。 (2)できるだけほかの方の鳥さんには触らない。 (3)もし、触る時には、待合室に用意してある消毒機にて、鳥さん を触る前後に必ず手の消毒をしてください。 (4)来院される場合は、出来るだけプラスチックケースや携帯用 のカゴに鳥さんを入れ、それをカバンや布で包むと、保温面で も良いかと思います。 |
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私が非常に残念に思うのは、こうした院内感染のことを考えて、 健康診断で来る鳥さんが待ち時間なく安心して診察出来るように “健康診断の日”を作りましたが、その日にも多くの病鳥の来院が あとを絶たず、やむなく廃止したことです。 今後、本当の意味で多くの方の御理解と御協力が出来るように なれば、“健康診断の日”を再度設けたいと思っています。 |