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投稿時間:2008/01/09(Wed) 02:18
投稿者名:A-I
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タイトル:
紙を見ないで描く手法について
初めまして、こんばんは。
早速ですが二つほど質問させて頂きます。

1.----------------------------------------------------------
デッサンの技法書等でよく
「紙を見ないで描く」…つまり対象だけを見て描く手法を見かけます。
(紙を見ている間は線を引いてはいけない等の制限付きの練習方法です)
調べた所によると「右脳を鍛える」と言われているみたいですが、
具体的にはどのような訓練になるのでしょうか?
※どういう所が鍛えられるのか?と言う意味です。


2.---------------------------------------------------------
私自身、デッサン(模写)をする際、そちらの方が描きやすいのですが、
(もちろん、描いてる途中でズレの確認等はします)
デッサン…訓練である以上、技法書にあるような、
下書きから入った方が良いのでしょうか?
また、私自身アニメーション(アニメーター)の方へ
進路をとっているのですが、
イラストやアニメーション(漫画)のように対象を見ないで
描く場合が圧倒的に多い場合、
どういう描き方が良いと言うのはないと思いますし、
1.の質問である訓練目的にもよりますが、
紙を見ないで描く手法の方を(時間的に圧倒的な速さなので)
続けていたほうが良いのでしょうか?



紙を見ないで描くと言った訓練について、
右脳を鍛える…と言われてもなかなかピンと来なかったので、
質問させて頂きました。
長文になりましたが、宜しくお願いします。

投稿時間:2008/01/09(Wed) 22:29
投稿者名:Hima@豊中美研
Eメール:himata@osaka.email.ne.jp
URL :
タイトル:
Re: 紙を見ないで描く手法について
A-Iさん、こんにちは。

「紙を見ないで描く」はそれほど一般的な指導法(勉強法)ではありません。
「右脳を鍛える」についても同じくで、「左脳を抑制する」という意味でしょう。
いずれにせよ、デッサンのうちの形(輪郭)をとることに特化した<促成法>だと思います。
初心者の人がその方法で既成観念(知識・経験・知性など)から離れてうまく形をとれることはありうることです。
でも「紙を見ない」では形(輪郭)以外の構図構成やトーンの勉強は難しいですので、正攻法の勉強ではありませんね。

>紙を見ないで描く手法の方を(時間的に圧倒的な速さなので)
>続けていたほうが良いのでしょうか?

アニメーター志望ならば、初心者・年少者むけの<促成法>に頼るのは不適当ですので「ほどほど」にしておくのが良いと思います。時々試してみてチェックする程度でいいでしょう。
無意識により自由で的確な形がとれることよりも自分が描いた絵を厳しく吟味する「目」を鍛えることのほうが大切なわけです。

投稿時間:2008/01/09(Wed) 23:38
投稿者名:A-I
Eメール:
URL :
タイトル:
Re^2: 紙を見ないで描く手法について
返信して頂き有り難う御座います。

>形(輪郭)以外の構図構成やトーンの勉強は難しい
確かに、形だけの練習であるならせっかくのデッサンの時間が
勿体ないですし、他の勉強が難しいのが何よりの欠点ですね…。


>「目」を鍛える
わかりました。紙を見ないで描くと言う方法に関しては、おっしゃる通り、
時々チェックする程度に押さえてみます。
言われてみると確かに、無意識により自由で的確な形が取れたとしても
目が鍛えられていなければ意味がありませんね。


お忙しい中、本当に有り難う御座います。
非常に参考になりました。これからも頑張ります。