代表質問 質問答弁全文 平成15年第1回定例会


6 青少年犯罪対策について   

 次に,青少年犯罪対策についてお伺いいたします。
 平成14年の警察白書によりますと,治安に関する不安感等の調査において,「警察官から見た住民の不安を感じる犯罪は」という質問に対し,複数回答ではありますが,58.3%が少年による犯罪と回答しております。
 本県におきましても,少年犯罪につきましては,刑法犯総検挙人員の約42%を少年が占めるほか,高齢者や女性等弱者をねらったひったくりや路上強盗といった街頭犯罪の約7割を少年が起こしていると聞いております。
 このような少年犯罪の原因や背景には,少年自身の規範意識の希薄化はもとより,家庭環境や地域社会の問題が複雑に絡み合っていると指摘されております。
 そして,少年による犯罪の凶悪化,粗暴化の傾向が一層顕著になってきている中で,特に私が危惧することは暴走族の問題であります。暴走族の傍若無人な行動はもはや看過できない状態であり,この者たちは,週末になると集団となって出没し,けたたましい爆音を鳴り響かせて暴走行為を行い,市民生活に著しい危険や迷惑をかけているだけでなく,暴走族とのかかわりを持っているがゆえに犯罪に手を染める少年たちも多いと指摘されております。
 少年たちは,かかわり合いを通じて,恐喝やひったくり等の悪質な犯罪に加担する傾向にあり,また,暴力団の予備軍化となっている状況にあることから,私は,暴走族を減少させることが青少年犯罪の減少につながり,ひいては治安維持に貢献するものと考えております。
 親が変われば子供も変わるという県民運動が全国的に展開されておりますが,警察の活動はもとより,家庭・学校・地域がより連携を深めるとともに,先ほど申し上げております社会力を高めて,総合的な対策を進めていく必要があると痛感しております。
 今定例会には,茨城県暴走族等による暴走行為の防止に関する条例が議案提出され,官民一体となった暴走族対策がとられようとしておりますが,暴走族を含めた青少年犯罪対策をどのように進めていくのか,警察本部長にお伺いをいたします。

 永井警察本部長

 次に,青少年犯罪対策についてお答えをいたします。
 最近の少年犯罪の現状はまことに憂慮すべき状態にありまして,治安回復の大きなかぎの一つが暴走族対策を含めた少年犯罪抑止対策であるというふうに考えております。
 警察といたしましては,1つには,暴走族など非行集団の実態把握をしっかりやり,徹底した取り締まりを行っていくということ,2つには,非行集団からの離脱,加入阻止対策の推進をしていくこと,3つには,少年や保護者などに対する支援活動の強化をしていくこと,4つは,ボランティア,学校,教育委員会等関係機関,団体と連携した街頭活動の強化をしていくこと,そうしたことを重点とした少年犯罪の防止と健全育成対策を進めていきたいというふうに考えております。
 特に悪質・凶悪化をたどっている暴走族に対しましては,多くの県民の方から強い取り締まりを望む声が寄せられておりますことから,総合的な暴走族対策を推進をするため,茨城県暴走族等による暴走行為の防止に関する条例を今定例会に提案をしたところであります。
 条例では,県民総ぐるみでの対策を推進をするため,県,県民,事業者,保護者の責務を明確にするとともに,相談活動や罰則つきの禁止行為を定めております。
 主な内容としましては,ボランティアとして相談活動を行う暴走族相談員制度の成立,罰則つきの禁止行為のうち,全国初の規定となる消音器等不正改造車等の譲渡の禁止,原動機つき自転車の消音器切断等の改造禁止,さらには,暴走行為の容認について金品等を要求することなどの禁止,そういった規定を設けたことであります。
 これらの対策を効果的に推進をするため,条例制定に合わせまして,県警交通部内に暴走族対策室を設置をするほか,警察本部と警察署が一丸となって組織を挙げた体制をつくり,総合的な少年犯罪抑止対策を積極的に展開をしてまいる所存でございます。


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