代表質問 質問答弁全文 平成21年第1回定例会


13 「天地人」の教えを踏まえた県政運営について

 日曜日の午後8時からNHKで放映されております大河ドラマ「天地人」が人気を博しております。私も昨日の夜,大変楽しみに拝聴した一人であります。
 御案内のとおり,戦国時代の直江兼続が主人公の物語であり,タイトルの天地人とは,兼続が師と仰いだ上杉謙信の言葉として広く知られておりますが,これは,中国戦国時代の思想家である孟子の言葉として伝わる,「天の時は地の利にしかず,地の利は人の和にしかず」という教えがもとになっていると言われております。物事を成就させるためには,天の時,地の利,人の和の三つの要素が大切であるが,天の与える好機は地理的な有利さに及ばず,地理的有利さも人心の一致には及ばない。何よりも人の和が大切であるという意味であります。
 この言葉を現在の我が県に置きかえてみますと,天の時とはまさに今ではないでしょうか。100年に一度といわれる経済危機により,県民や県内企業は激しい荒波の中にある一方,本県をさらに飛躍へと導く手段としての陸海空の広域交通ネットワークの基盤整備が着実に進展し,さらには,世界的な最先端の科学技術といえる大強度陽子加速器が本格稼働となっています。まさに,本県が持つ底力を真に活力あるものへと開花すべき天の時が来ていると認識しております。
 次に,地の利とは,本県の位置する地理的優位性です。首都東京に近いということはもとより,先ほど申し上げましたけれども,北関東道と圏央道の整備により,北関東3県のみならず,南関東にも隣接した地域としての地の利を有しております。
 そして,最後に,最も大切な人の和です。冒頭にも申し上げましたが,県政を運営するものにとって,一番大事なことが和を大切にする心であります。
 私は,この天地人の教えを常に心に置き,難局を打開し,明るい未来の茨城づくりに邁進していかなければならないと思っております。
 時期をとらえ,持っているポテンシャルを十分に生かし,県民一人一人を初め,さまざまな主体と広く連携,協働し,施策を講じ推進していく。そして,それらに当たっては,過度の競争主義に陥ることなく,県民の和に深く思いをはせる心を持って臨む。まさに天地人の教えに沿った政治姿勢と行政運営が求められているのではないでしょうか。
 そこで,最後に,知事におかれましては,このような天地人の教えを踏まえ,残された任期をどのように務めていかれるお考えなのか,お伺いをいたしまして,私の代表質問を終わります。

 橋本知事

 天地人の教えを踏まえ,残された任期をどのように務めていくのかとのお尋ねをいただきました。
 私は,県政を預かる者として,将来を展望し,どのように本県の優位性を生かし,よりよい地域をつくっていくかを常に考えながら県政運営に取り組んできたつもりでございます。
 現在,県政は,経済,雇用情勢の悪化など,当面対応していかなければならない多くの課題に直面しているところでありますが,こういうときだからこそ,天地人の教えに沿って,天の時,地の利を考慮することはもちろん,人の和を大切にしながら,すなわち,県民,企業,行政等が心を一つにして広く連携,協働しながら各般の施策を推進し,これらの課題の解決に向けて精いっぱい取り組んでいくことが必要であると考えております。
 幸い,先日,月刊『コロンブス』という雑誌で編集主幹と対談した際にも,全国で地域経済のインタビューを行なうと暗い話題ばかりが多いが,茨城県は大変元気があり,他の地域とは大分違いますねとのありがたい評価もいただいたところであります。
 私は,今後とも,県民の皆様と手を携えながら,将来に夢や希望が持てる,人が輝く元気で住みよい茨城づくりに全力で取り組んでまいりたいと存じます。


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