C-840Lで怪しい撮影

  1. PLフィルター
  2. 月を撮る
  3. 絞り開放でマクロ撮影を
  4. スキー撮影 レタッチ編
  5. スキー撮影 防水パック編
  6. 額に汗するパノラマ・広角撮影

1: PLフィルター

Macro Lens PLフィルターは、偏光フィルターって奴だ。ガラスや水面の反射を減らしたり、風景のコントラストを上げるのに良く使われる。C-840Lでもたまに使いたい時があるけど、どう見てもこういった物の装着は考えていない設計だ。そこでレイノックス(吉田産業)のC-840L用2Xマクロレンズ(MSO-200AA、定価¥8,000/実売¥5,700)に付いてきたレンズホルダーを流用してみる。左画像のような、怪しい物体だ。カバーを開けた状態で、本体にプラスチックのツメを引っかけて使う。同じものは1.5Xテレ/0.65Xワイドのセット(OCR-1000、定価¥12,000/実売¥8,400)にも付いてくる。
PL Filter
このレンズホルダー、径が37mmなのでビデオ用のレンズ・フィルター類が流用できるかな?と期待して、SONYの8mmビデオ用PLフィルター(VF-37P、定価¥3,500/実売¥2,800)を買ってきた。しかしレイノックスのレンズホルダーはプラスチック製なので、普通の37mm径フィルターとはネジのピッチが違っていた。無理矢理ネジ込むとネジ山を潰してしまうので、力を入れずに軽く当たる所までネジ込んで使ってみた。

PLフィルターは角度によって効果が変わるので、実際の撮影では液晶画面を見ながらフィルターを回転させる。どっちにしてもこのレンズホルダーを使うと、光学ファインダーが塞がれてしまうので液晶画面に頼らなくてはならない。下の画像では、液晶画面を見ながら空が最も青く見えるように調整して撮ってみた。多摩川の河原から東京方面を撮ったのだが、東京っぽくない空に撮れたので、それなりに効果はあるようだ。ただしPLフィルターを使うと、絞り値で2段ほど暗くなるので要注意だ。画像は直線補完付20%リサイズのみで、全くレタッチはしていない。左後方から夕日が当たっている。
normal
通常撮影 F11 1/138秒
PL
PLフィルター使用 F5.6 1/103秒

2: 月を撮る

monocular C-840Lは36mm相当の広角レンズが付いているので、そのまま月を撮っても点にしかならない。そこでレンズの前に単眼鏡(双眼鏡を半分にした奴)を付けて撮ってみる。これはMax Lyonsというおっさんがやっていた方法だ。彼はEPSON PhotoPC 600 (日本名はCP500)ユーザーで、この方法をPoorman's SuperZoomなどと言っていた。他にも自作フリーソフトやら、ルーペを使ったPoorman's SuperMacroなんてのも紹介されていてなかなか楽しいページだ。この方法はコリメート法と呼ばれていて、要は「人間が目で見てピントが合うようになってれば、カメラでもピントが合わせられる」という原理だ。だから実際、顕微鏡やルーペ、天体望遠鏡等、カメラのレンズの前に光学系を持ってくれば何でも撮影可能だ。

trial 私が買ってきたのは、左のような安物の単眼鏡(8X21、実売¥1,200)。8倍なので36mm×8=288mm相当になる。まずピントをできるだけ遠距離にセットしてから、PLフィルターの時同様にレイノックスのレンズホルダーにテープで固定して使ってみた。右画像はこの状態で天井の蛍光燈を撮ってみたものだが、このレンズホルダーはレンズと単眼鏡の間隔が1cm近く開くので、盛大にケラレが出る。まあ真ん中だけ切り取れば使えない事はないが、もう少しレンズと単眼鏡の間隔を近づける工夫をした方がいいだろう。
moon 1
月を撮る場合、一番問題なのは月はとっても明るいという事だ。月面の適正露出は、物の本によると真っ昼間の砂丘とほぼ同じになるそうだ。しかし周りが暗いから、カメラは絞り開放で1/2秒ものスローシャッターを切ろうとする。 Iris そこでフラッシュを強制発光モードにする。これでシャッター速度が1/30秒に固定される。 絞り値は8X単眼鏡を付けているから、2.8×8=F22.4になっている。しかしこれでも適正露出には程遠く、左のように真っ白な円が写るだけだ。
moon 2
そこで光量を減らすため、単眼鏡の対物レンズの前に絞りを入れてみる。と言っても、単にボール紙の真ん中に5mmφほどの丸穴をあけて、テープで固定しただけだ。これで何とか適正露出になった。
moon 3 周辺が盛大にケラレているので、月を画面に捕らえるまでが結構大変だったが、中心部を切り出してヒストグラム補正するとこんな感じ。ノイズが多いしあまりシャープではないが、何とか月として認識できる程度には写ってはいる。単眼鏡の固定方法をもう少し工夫すれば、もっとシャープな画像になるかもしれない。


3: 絞り開放でマクロ撮影を

距離マクロモードRaynox
マクロモード
Raynox
ノーマルモード
4cm
Macro test
5cmMacro test
6cm
7cm
Macro test
8cm
9cm
10cm
11cm



デジカメで「絞り優先オートが欲しい」という人もいるが、デジカメはCCDがとても小さいので焦点距離もそれに相応して短く、実の所絞り開放にしたところで銀塩みたいにポートレートでバックがボケる訳ではない。C-840LでF2.8で撮っても、銀塩のF8位の感じじゃなかろうか。またメカシャッターを搭載している機種は、ほとんどがレンズシャッターなので最高シャッター速度は例えばC-840Lだと1/500秒までしか行かず、下手にF2.8とかに設定すると見事に露光オーバーになるはずだ。

ただしさすがにマクロモードだと、デジカメでもバックをボカす事はできる。普通のデジカメ等、プログラムAEの機械で絞りをあけたかったら、NDフィルターをレンズの前に付ければいい。しかしC-840Lはマクロモードに設定すると最小絞り値がF5.6に設定されてしまう。これはマクロの場合、被写界深度が浅くなるのでそれを補うためだが、逆にそのせいで背景をあまりボカす事ができない。またシャッター速度も1/4になるためブレやすくなる。

では何とかしてノーマルモードのままマクロ撮影ができないだろうか?という事で、Raynoxののマクロレンズを使ってみる。これを付けてノーマルモードのままで何cmまで寄れるのか試してみた。 Macro target
被写体は右のような色気のない物だ。"LAN"の文字の大きさが一文字あたりおよそ2.5mm×5mm。640x480(VGA)モードで撮影後、ImageFilterを使い損失度0%でヒストグラム補正と80x40ピクセルへトリミングのみ行って、圧縮度20で保存している。距離はカメラのレンズカバー面から被写体までの距離で示している。マクロレンズを使えば、ノーマルモードのままで10cm程度まで寄れそうだ


tint 1
tint 1t
マクロモードで撮影
F11 1/106秒
tint 2
tint 2t
レイノックスマクロレンズ+
ND8+PLフィルター F2.8 1/77秒
上段:7.5%にリサイズ 下段:原寸で一部分をトリミング

Raynoxのマクロレンズを付けておけば、距離10cmでもノーマルモードで、つまりF2.8で撮影できる。ただし被写体が明るければ、当然カメラが勝手に絞ってしまうので、NDフィルターで減光させないとならない。

今回はとっても天気が良かったので、フィルター無しではF11まで落ちてしまった。しょうがないのでND8フィルターとPLフィルターを2枚重ねて手で押さえて撮影した。やはり2枚重ねたせいか周辺に少しケラれが出てしまったが、バックはかなり良くボケてくれた。被写体によっては、これ結構イケるかも。


続き

スキー撮影 レタッチ編を見る
スキー撮影 防水パック編を見る

TsuruZoh
t s u r u z o h @ b a . w a k w a k . c o m

TsuruZoh
TsuruZoh Homepage