
FinePix4800Z impression
ページ2:撮影解像度
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2000年秋からFinePix4900Zを使ってきて、とても良く写ることには満足しているのだが、さすがに普段持ち歩くにはちょっと大きくて重い。最近FinePix4800Zが非常にリーズナブルな値段で売られているのでサブカメラとして1台買ってみた。
大きさ、デザイン、機能、性能等は細かい点で不満はあるがpoint-and-shootのお散歩カメラとしては十分なレベルだ。またLi-ion充電池やACアダプター、USBケーブル等がFinePix4900Zと共通で使えるのもサブカメラとしては特にポイントが高い。
しかしFinePix4700Z/4800Z/6800Z(F601も?)はおそらく同じレンズを使っていると思われるが、正直なところ宣伝文句ほど素晴らしいレンズってわけじゃない。CCDや処理系が同じFinePix4900Zと比べてしまうため差が見えすぎるという面も否定できないが。

1−1:歪曲収差
まず目立つのが歪曲収差が大きいことだ。近所の壁を撮影して測定してみたところ、右のような特性のようだ。参考までにFinePix4900Zの同一焦点距離エリアでの特性もプロットしてある。
FinePix4900Zは広角端こそ悪いものの40mm相当までで急激に収束しそれ以降は全領域で2%以下に入るのだが、FinePix4800Zはとても綺麗なカーブを描き、ズーム域のおよそ半分である60〜70mm相当まで2%以上の大きな樽型歪みが出ている。おそらくFinePix4800Zはズーム時のレンズ可動部が1系統のみなのだろう。また望遠端までずっと樽型で糸巻型に切り替わらないのもズームレンズとしてはめずらしい。
また今回測定してみて分かったのだが、FinePix4800Zのズームは連続可変ではなく、グラフ上にプロットされている10点の焦点距離で必ず止まるようになっているようだ。しかしこれは実用上は全く問題ない。
フリーソフトImageFilterを使った歪曲収差補正法
デジカメの場合は歪曲収差は簡単に補正できるので、程度の問題もあるが致命的な欠点というほどのものでもない。最初に庭師芝達氏のページでImageFilterの最新版をダウンロードしてくる。以下はImageFilter6.1以降を使った場合の操作方法。
- ImageFilterを立ち上げ、FinePix4800Zで撮ってきた画像を開く。
- ImageFilterのメニューからFilter→Digital Camera Filter→Distortionを選ぶ(右画像)。

- 右画像のようなダイアログが開く。ImageFilter6.1以降は、FinePix4800Zの歪曲収差情報が既に格納されており、Exifの機種情報とレンズ焦点距離情報から自動で最適な補正値を設定してくれる。
- Previewボタンで効果を確認する。うまく補正されているようならばそのままOKボタンを押せば歪曲収差補正が適用される。
Note 1: もしもデフォルトの歪曲収差補正値が不足または過剰だなと感じたら、上段スライダーを左右に動かしてから再度Previewボタンを押す。適切な補正が掛かったらダイアログの右側にあるLearnボタンを押すと現在の補正値がImageFilterに記憶され、次回からはその値がデフォルトとして使われる。ImageFilterにまだ登録されていない機種の歪曲収差補正値はこの操作によって追加することができる。この補正値は機種名と焦点距離ごとに格納されるが、現在のところFijifilmのハニカムCCD機とKodak DC4800以外の機種については、格納されている補正値データーはズームの望遠端、広角端の2点のみである。新しいデジカメを買ったら最初にブロック塀などをいろいろな焦点距離で撮り、ImageFilterにその機種の歪曲収差補正値を覚えさせておくと便利だ。
Note 2:この歪曲収差の自動補正値設定はImageFilterのMultiFilter機能でも使うことができる。いろいろな機種、焦点距離で撮影した画像が一度に補正できる非常に便利な機能だ。
- ImageFilterのメニューからMultiFilter→Setting→Setting1を開く。MultiFilter設定のダイアログが開く。
- Distortion(Barrel&Spool)の項目だけApplyにチェックを入れ、その他の項目はApplyを外す。
- Distortionの項目のCoefficientを '0' に設定する。
- ApplyAllImagesにチェックを入れる。
- OKを押してダイアログを閉じる。
- 歪曲収差を補正したい全ての画像をImageFilterで開く。
- ImageFilterのメニューからMultiFilter→Execute→Execute1を選ぶ。全ての画像にそれぞれの機種名、焦点距離に応じた歪曲収差補正が掛かる。
左が補正前の人間味のある丸っこい建物、右が補正後。

FinePix4800Z f=8.3mm(広角端) 1280x960Normal → 320x240にリサイズ
1−2:非点収差、色収差
下の画像は印刷物をf=8.3mm(広角端)/12.0mm/17.3mm/24.9mm(望遠端)の焦点距離で、それぞれほぼ同じ大きさになるよう撮影したものの画像左右端、上下端を120x120ピクセルずつトリミングして貼り付けた。撮影画素モードは2M fine、シャープネスソフト。
画像中央の上下端はそこそこの解像度が出ており、画像中央から画像短辺を直径とする円の範囲内はほぼ良好と言える。しかしそれより外側は絞り開放では盛大に像が流れる。
周辺での収差が最も悪くなるのは広角端であり、望遠側へズームすると改善されるようだ。このレンズは絞り開放で広角端F2.8、望遠端F4.5なので望遠側ではF値が大きくなるため、それによる改善効果もあるのかもしれない。
また明らかに画像左側の方が右側よりも収差が大きい。光軸がずれているためではないかと思うが、これが個体不良なのかFinePix4800Z全体の問題なのかはわからない。

f=8.3mm(広角端) 絞り開放
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f=12.0mm 絞り開放
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f=17.3mm 絞り開放
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f=24.9mm(望遠端) 絞り開放
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