EPSON フォトプリント紙の耐光性テスト

インクジェットプリンターは、昇華型や熱転写型プリンターと比べると、日光による褪色・変色が多いというのが欠点とされていた。今回エプソンからフォトプリント紙2/フォト・クォリティ・カード2という新製品が発売され、耐光性が従来比5〜10倍とアナウンスされているので、実際にテストしてみた。

私が実際に買ったのは、ハガキサイズのフォト・クォリティ・カード2。外観は従来品同様のヌメっとしたゴムっぽい表面仕上げで、若干表面のデコボコが減ったようだがあまり変わっていない。価格も従来品と同じ(実売価格:¥340@20枚)。パッケージには色再現特性が従来品と若干異なると書いてあったが、PM-2000Cの高精細モードで印刷してみた限りでは、そんなに気になるほどの違いはないようだ。

印刷条件35mmフィルムからエプソンFS-1200WINSで取り込み、レタッチした1250x1680pixelの画像を、エプソン PM-2000Cを使い、ハガキサイズの用紙に360dpiで印刷。
プリンタードライバー WindowsNT4.0 v2.05
用紙PM:エプソン フォト・クォリティ・カード2 PMHSP1
MJ:エプソン フォト・クォリティ・カード MJHSP3
QP:コニカ Photolike QP光沢紙 厚手
印刷時設定PM、MJ: 詳細設定:高精細、用紙種類:専用光沢紙
QP: 印刷品質フォト、高画質ハーフトーン、スーパーマイクロウィーブ、色補正方法:自然な色合い 明度:-2 コントラスト:+0 彩度:+0 シアン:-12 マゼンタ:-2 イエロー:+5、用紙種類:専用光沢フィルム
用紙スキャン方法エプソンGT-9500を使い、75dpiで取り込み。画像補正なし。
放置方法南向きの窓から20cm程の位置に、窓の外に向けて放置。直射光は当たらない。
1998/11/15

経過日数:1日

前の日の晩に印刷後、一晩吊るして乾燥させた状態。

左から、フォト・クォリティ・カード2、フォト・クォリティ・カード、Photolike QP。この時点では、どれもあまり差はない。
28 days
1998/12/12

経過日数:28日

およそ一月放置。まだ大差なし。
initial
1999/02/21

経過日数:100日

およそ三ヶ月後。ほんの少しMJ/PMの色が薄くなったような気もするが、色自体はまだ十分鑑賞に堪える。
zoom
しかしQP紙に問題がでてきた。上画像は600dpiにて一部分をスキャンしたもの(リサイズ・レタッチ無し)だが、このように黒インクの滲みが発生している。細部がボケて分かりにくくなり、また滲んだ部分は階調性も失われている。

これについては最新ロットのQP紙では改善されているとの事だが、まだ入手できていないので未確認である。
100 days
1999/05/11

経過日数:6ケ月

QP紙にはっきりとした退色が見られる。青色が薄くなって、空や日陰の藍色だった部分が緑がかってきた。MJ紙もPM紙と比較すれば若干青色が薄くなって来たが、まだ鑑賞には耐える。
6 months
1999/08/24

経過日数:9ケ月

MJ紙とPM紙の差がそろそろ目立ってきた。QP紙はほとんど青色が消えてしまった。
9 months
1999/11/18

経過日数:1年

退色は進んでいるが、6ケ月目→9ケ月目の時ほどの変化は見られない。やはり夏の強い陽射しは印刷物にとって厳しいということだろう。これは屋内で最も光が当たる場所に吊るしての結果なので、とりあえずMJ紙でも普通の環境なら1年位は鑑賞に耐えると思う。
1 Year
続く

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