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デジタルフォトプリンターテスト

デジカメで撮った画像を、パソコンを使わずそのまま印刷できるデジタルフォトプリンターが各社から出揃って来た。たまたま某量販店でデジカメフェアを行っており、テストプリントをさせて頂けたので、印刷結果の比較をしてみる。

テストに使ったのは、右の画像。Olympus C-840L(131万画素)で撮影したもので、撮影モードはHQ:1280x960/標準圧縮(約200KB)。これを全くレタッチせずにデジタルフォトプリンターにて印刷してもらった。各社プリンターはどれも画像の自動補正機能を持っており、それも加味した上の比較という事になる。

EPSON GT-9500を使い、600dpiにてスキャン。手動補正は一切なし。スキャン画像をノーレタッチで全体画像は9%に、部分画像は50%にリニア補間付でリサイズ。部分画像下は、元画像の最右上部分を切り取ったもの。
SONY

SONY DPP-MS300


PCMCIAとメモリースティックスロットを持ち、ビデオ入力からの印刷も可能な306dpi昇華型プリンター。パソコン側からパラレルポート接続カードリーダーとしても使える。

ホワイトバランスとヒストグラムの補正が大失敗!もうどうしようもならんレベルになってしまった。306dpiなので画像はそこそこシャープだが、Olympus/Nikonと比較するとちょっと落ちる。暗部ノイズは見えない。
Fuji

Fujifilm TX-70

スマートメディアスロットを持つ306dpiプリンター。こいつは昇華型ではなく、富士フィルム独自のTA方式というのを使っている。SANYOにもOEM供給されている。

色調は少し青かぶりになったが、まあ我慢出来る程度。しかし306dpiの割にはシャープさがない。Kodakの288x144dpiに負けている。紙の地色がちょっとくすんでいる。暗部ノイズはシャープさが無い事もあり全く見えない。
olympus

Olympus P-330

スマートメディアスロットを持つ306dpi昇華型プリンター。C-840Lと組み合わせれば「純正セット」になる筈なのだが...

雪がグレーになってしまった!色調は若干緑がかっている。もう少しヒストグラム使い切った方がいいんじゃないだろうか。自社機で撮った画像なんだから、機種データー見るなりしてもう少し最適化してくれてもいいものだが。ただし画像のシャープさはNikonと並んでトップクラスではある。また暗部ノイズはうまく分散されており、画像のシャープネスが高い割には目立たない。
nikon

Nikon NP-100

PCMCIAスロットを持つ306dpi昇華型プリンター。松下のOEMらしい。

プリンター設定が違っていたようで、他社機よりも余白が大きく出てしまった。色調は青に引っ張られたのか、若干黄色っぽくなった。画像のシャープさではトップなのだが、その反面、暗部全域に渡って目障りな色ムラのようなノイズが出ており、Printonよりもむしろ汚く見える。この画像だと分かりにくいかもしれないが、とりあえず他社機の画像と比べてみて欲しい。
epson

Epson Printon

PCMCIAスロットを持つ唯一のインクジェット方式プリンター。エンジンはPM-750C相当。他社機がA6どまりなのに対して、A4まで印刷できるのがウリである。またEPSONで唯一、12Vバッテリー駆動が可能な機種らしい。

同じA6用紙でも余白が他社機より少ない分だけ、画像が大きくて迫力がある。色調補正はいかにもうまくレタッチしてます!って感じで、なかなか臨場感のある画像になっている。ただプリンターエンジンがPM-750C相当なだけに、暗部ノイズは若干目立つが、Nikonのように色ムラにはなっていない。
kodak

Kodak DPP-2-J

PCMCIAスロットを持つ、288x144dpi昇華型プリンター。これも松下のOEMらしい。

色調補正は全機種中ベスト。お見事。ただしパソコンを繋がずに印刷する際には解像度が158x144dpiになってしまうため、若干ジャギーが見える。だがNikon/Olympusには負けるが、かなりシャープな画像である。暗部ノイズについては、Nikonほど酷くはないが昇華型としては目立つ。
digipri

DigipriStation Quickprint

これはフォトプリンターではなく、フォトプリント自販機である。フロッピー/MO/スマメ/CF等を持って行けば、その場でプリントアウト(クイックプリント)、もしくはオンラインでデジプリにデーターを転送し、後日銀塩プリントを渡してもらえるという機械である。クイックプリントのサイズは2Eサイズ(110x164mm)固定で、料金は基本料¥100+1枚¥100。

以前は白飛びが酷かったのだが、1999年7月からソフトが新版になりかなり改版された。色調は若干青味がかっているが、良く補正されている。紙サイズがキャビネ相当という事もあり、細部は良く出ている。輝度がかなり上がっている割には暗部ノイズは目立たない。
Aladdin print

Aladdin Print

これも上のデジプリ同様、フォトプリント自販機である。製造元はFujiFilm。入力媒体としてはフロッピー/スマメ/紙焼き/APSネガが使えるが、フロッピーはIS規格という独自フォーマット、スマメはExifのみ対応である。プリントのサイズはL(A6:105x147mm)、2L(A5:147x210mm)、シールプリントの3種類で、料金は基本料なしの1枚¥200(L)/¥400(2L、シール)。

このシステムはスマメから普通のJPEG画像は読めないため、ImageFilter5.1(フリーウェア)を使いC-840L画像をExifに変換してから印刷した。

Fujiの製品だけに「嘘っぽい青空」補正が入っているのか?色調が大きく青に偏っており、暗部の潰れも大きい。暗部ノイズや解像度もいまいち。民生用プリンターのTX-70の方が色調・解像度ともにいい。プリクラ用途がメインの機械で、フォトプリンターとしての性能はあまり高くないようである。

総評

C-840Lの元画像というのはレタッチ素材としては良好なのだが、かなり癖の強いものである。ヒストグラムの頭はぽっかり空いているし、ホワイトバランスはバックの青に引っ張られて赤に振られてしまっている。しかしそんな画像をそのまま印刷させたにもかかわらず、EPSON PrintonKodak DPP-2-Jはかなり良好なプリントが得られた。下手に自分でレタッチするより綺麗だ。実に立派である。他社はもう少し改良してね!という感想。特にSONYのは、我慢出来る限界を超えている。元画像撮るにはサイバーショットを使ってね、って事かな?でもサイバーショットのホワイトバランスって(特にProは)評判悪いんだけどねぇ。

SONYでもう一つ気になったのは、200〜300万画素クラスのデジタルスチルカメラにも対応。(1MBまでのJPEG画像ファイルのプリントが可能です)という記述。「1MB超えたらどうなるんですか?」と説明員の方に質問したら、「読めません!」というきっぱりとしたお答えを頂いた。おぃおぃ、そりゃあんたの所のDSC-F55だと600KB位かもしれんが、E950やFP2700だと既に900KB超えるんだぞ、C-2000ZのWebに公開されてるサンプル画像の最大サイズは1,062,034バイトだぞ(伊達淳一さんの撮られた画像、DAYLIGHTの方)、とつい突っ込んでしまった。C-2000ZユーザーはSONYを選ぶと不幸になる。本当にどうするつもりなんだろうか?しかし考えてみると、他社機はその辺何も書いてないけど、大丈夫なんだろうか(誰か試してみてメールください)。

Nikonの暗部ノイズだが、上の画像だといまいち分かりにくくて、信者の方々から「謂われ無き誹謗中傷行為である」と攻撃されるかもしれないので、その部分だけC-840Lでマクロ撮影した。Raynox 2Xマクロレンズ+白熱電球を斜めに照射、およそ10cmの距離から撮影、クォリティSHQ(1280x960/約400KB)を600x300にトリミング後、1/2に線形補間付でリサイズ。レタッチ無し。比較用として、ノイズが見えないFujifilmも同条件で撮ってみた。色が変なのはとりあえず許してほしいが、要はこんな風にとても汚くなっているのである。OEM元が同じKodakでも同傾向のノイズが見られるため、画像補間アルゴリズムが悪くて元画像のノイズを増幅しているようにも思えるが、あるいは単にプリント時の設定が悪かったのかもしれない。ただこのように出力された事は事実なので、何か問題はあるようだ。
Nikon dark noise
Nikon NP-100
Fuji dark noise
Fujifilm TX-70

ところで今回やってみて思ったのだけど、PCMCIAスロット機はCF/スマメともアダプターかまして使えるが、スマメスロット機ではCFが使えない。もしもデジカメをCF機に買い換えたらとても悲しい思いをする事になる。上のテストでもPCMCIAスロット機に他社機で撮ったスマメ入れても全く問題なく印刷できた訳だし、もし買うんだったらPCMCIAスロット機を選ぶ事を強くお薦めする。メーカーも自社機以外のユーザーの事もちょっとは考えておいて欲しい所である。特にSANYOはFujiのプリンターをOEM販売しているが、今度CF機出すんじゃなかったっけ?どうするの?

デジプリステーション クイックプリントは以前は白飛びが非常に多かったのだが、1999年7月からソフトが新版になりかなり改善された。紙サイズが他より一回り大きいので、集合写真等に使うのには良いかもしれない。なおデジプリステーションを使うと、スマメ/CFから128/230MOへコピーしてくれるアルバムサービスというのがその場で出来る。これって結構便利かも。近所にデジプリステーションがあれば、デジカメ単体だけで画像ストレージ・プリントアウト可能なわけで、完全なパソコンレス運用も可能だ。

アラジンプリントに最初C-840Lの画像入りスマメを入れたら、「認識できないフォーマットです」とハネられた上にスマメのフォーマットを壊されてしまった!スマメの場合Exif以外は読めないという仕様で、ユーザーがデジカメ画像をレタッチするともう使えないという難儀なシステムである。せめて普通のJPEG位は読めるようにしといて欲しいものだ。どうしても使わねばならない事情がある場合はフリーウェアのImageFilter5.1以降を使えばBMP/非圧縮TIFF/JPEGをExifに変換可能である。また最新のデジカメはDCFフォーマットとやらを使用しており、画像はルートディレクトリーより2段下のサブディレクトリーに保存されるようだが、アラジンプリントは現在のところこれには対応していないようで「認識できない」。この場合、パソコンを使って画像を一段上のサブディレクトリーに移動させると読んでくれる。どっちにしても実に融通の効かないシステムである。所詮は高機能プリクラ機という事か。

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