中年スノーボーダーの誕生
コース上でどっちに進むか分からないので追い越す時に恐いとか、マナーが悪いとか言ってスノーボーダーを嫌っているスキーヤーは結構多いようである。私はずっとスキーヤーやってきたけど、別にスノーボーダーが嫌いじゃないし、友人にもスノーボーダーが何人もいる。いつかは自分もスノーボードやりたいと、ここ数年考えていた。
1997年2月14日:スノーボード初挑戦@バンフ
中年男3人でバンフに行った時、リフトチケットセンターで日本人スノーボードインストラクターのチラシを見つけた。そこで1日だけスノーボードスクールに入ってみる事にした。これにはカナダの方が日本よりコースがすいているので、初めてやるなら楽だろうという目論見もある。
左写真がそのインストラクター亀田氏である。バンフのUnlimitedというスノーボードショップのスクールに所属している。
スクールの料金は、丸一日のレッスン、マウントノーケィのリフト券、スノーボード&ブーツレンタル、昼食が付いてCAN$100(¥9000位)と、リーズナブルな値段だ。昼食はレストランで作ってもらっている、ローストビーフなども入ったかなりボリュームのあるサンドイッチ(右写真)。
亀田氏はバンフに住んで3年目で、インストラクターのライセンスはバンフに来てから取ったそうだ。インストラクターになるまではKegなどのレストランで働いていたらしい。
ちなみに彼の昼食はこのような物。カナダのレストランの多くでは、コップとお湯は無料だ。そこに現地のトップブランドである(カナダ工場があるんだわ)サッポロイチバンを半分に割って入れて、3分よりちょっと長めに待ってから食べていた。これが一番安いんだと。副食は大箱のリッツクラッカー。
それはともかく、このように中年スノーボーダー3人組が誕生した。9時から3時位までレッスンを受けたが、さすがにコケまくる1日であった事は言うまでもない。
まず最初に平地で歩く練習(スケーティング)を5分位やってから、いきなりリフト。けどレッスンで使ったノーケィの一番簡単なコースって、リフトがT-Barなんだよね。いや〜、緊張した。T-Barで支柱3本上がってから、斜面に対してボードを垂直にして真横すべりをバックとフォアで。次は斜めに横滑りをやはりバックとフォアで。
そしていよいよターンの練習。まず前足に荷重をかけてスライドでターン。これを数回やってから、後足荷重でカービングターン。
少し辛かったのが、レンタルのソフトブーツがいまいち足に合わなかった事。これでトーサイドのエッジがうまくかからなくって疲れた。しかしまあ、楽しい1日であった。帰国してから是非スノーボードを買おうと思っていたのだが、結局買わぬまま昨シーズンは過ぎてしまった。
1998年2月27日:スノーボード購入@日本
そして1998年、やはりスノーボードを買おうと決意した。私は元々スキーヤーだから、ハードブーツの方が多分楽なんだけど、最終的にはやっぱりパウダーを滑りたい。友人のボーダーに聞くと、ハードだとバックカントリーとかパウダーに行くとバインディングが壊れる事が多いとの事。去年バンフで教えてもらった亀田氏も、パウダーに行く時はソフトブーツだと言ってたし。結局ソフトブーツにした。けどジャンプやトリックとかには興味がないのでボードはフリースタイルではなく、K2のフリーライドを選んだ。実は怪しいスキーショップ ブラックダイヤモンドで買ったので、バインディングとブーツもK2なんだよね。左は一生懸命仕事をする米林さん。
これを買ってきたのが、2月27日の夜。2月28日と3月1日にさっそく滑るつもりだったので、自宅で先端・後端のエッジを落してからホットワックスを掛けたのだけど、スノーボードって幅が広いんで熱容量が大きくって、スキーの時の数倍疲れる作業だな。ワックス掛けた後に、ボード用のスクレィパーを買うのを忘れた事に気付いた。
そこでコンビニに行って、37cmのアクリル定規を買ってきてスクレィプしたのだが、これって結構イケる。値段もボード用スクレィパーの半額以下だし。
1998年2月28日:白樺リゾート
さてバンフでの初ボードから1年後。日本での初スノーボードである。白樺湖池の平ホテルの脇にある、300mリフトが2本だけというまさにファミリースキー場だ。スキーヤーも幼稚園〜小学校低学年の子供+親という組み合わせがほとんどで、右の写真でもその恐ろしいほどの平坦さが良くわかると思う。しかしこの時点の私のスキルレベルには、丁度いいスキー場であった。何と言ってもリフト待ち3分程度と、とってもすいているのがいい。とは言ってもボードで滑っている時に幼稚園児に追い抜かれるのは若干の屈辱ではあった。1日で15本位リフトに乗って、20回はコケたなぁ。翌日の主な筋肉痛は、コケて前受け身をした時の上腕の外側と、座った状態から起き上がるための腹筋であった。
1998年3月1日:八ヶ岳ザイラーバレー
ここは人工コブやジャンプが付いたモーグルコースがあるので有名らしいが、そんなのは現在の私には一切関係ない。黙々と下のクヮッドリフトと初心者コースを滑っていた。調子が良ければ700mのリフト1本コケずに降りられるようになったので、まあ最初よりは上達したと思う。緩斜面でも、一度ボードを平踏みに戻してからターンすりゃ逆エッジにはならないってのも分かった。ただこのスキー場は、スノーボード可ではあるが保険と講習ビデオ(10分)で1000円取られる(1年間有効だけど)。この日コケた回数は10回以下だけど、2日合わせてスキーの時の1年分は間違いなくコケたなぁ。
一緒に滑った人に、スケーティングの足を出す方向がおかしいと指摘された。私はガニまたなので、普通の角度にバィンディングを付けていると、体の前側に足を出すのが難しいのだ。とりあえず前足の角度を27度→30度に変更してみた。まだ若干膝が苦しいが、何とかスケーティングができるようにはなった。自分の道具で滑ってみて、やっぱレンタルよりずっと滑りやすいなぁと感じた。特にブーツとバィンディングの差が大きいと思う。かくして左のような中年スノーボーダーが誕生したわけだ。とは言っても、スキーの時と着ているものは全く同じだったりするのだが。
スキーとスノーボード両方持っていって、飽きたら違うほうにとかって楽しいと思う。最近カービングスキーという板が流行っているけど、これは板のサイドカーブで曲がるというスノーボードの考え方をスキーに取り入れたものだ。けど実際滑ってみてカービングスキーよりスノーボードの方がずっと楽しいと感じた。スキーヤーの人も、偏見を持たずに一度スノーボードに挑戦してみる事をお勧めする。中年からでも大丈夫!
1998年3月7日:宮城蔵王白石
ここは下半分が全て緩斜面なので選んでみた。初心者コースの平均斜度は10度位だろうか?難易度はちょうど良かったが、リフトを降りてからコースに入るまでの区間がちょっとヒネりが入った緩斜面で、ここでコケると前に進まなくなってしまい困った。スケーティングがまだ苦しいので、前足の角度を30°から33°に変更してみた。だいぶ楽になった。
1998年3月21日:天元台
ここも一番下が緩斜面の初心者コース。あいにく数日前に大雨が降ったらしく、コース全体がガチガチに固かった。
1999年2月27〜28日:戸隠
1999年のスノーボードは戸隠スキー場からスタートした。実はカナダ・アィランドレィクロッジのツアーで一緒になった、スノーボーダー清水氏の一行に強引にまぜてもらったのだ。彼はアィランドレィクではパウダー用にソフトブーツだったが、普段はハードブーツとアルペンボードのバリバリカーバーである。
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