乳視神経頭陥凹拡大=緑内障の疑いです。

緑内障というのは目の成人病の一つで
40歳以上の日本人では30人に一人とかなり高率で見つかります。
30台半ばでも要注意です。詳しくはここをクリック

検査は、全く痛くない眼底検査と視野検査ですので
大病院の眼科である必要はありませんが
あまり設備のないコンタクトレンズ診療所クラスではどうかと思うので、
白内障の手術を手がけているレベルの中堅開業医ならOKでしょう。

ただし眼底検査を両眼しますので、ご自分でお車の運転をなさらないで受診される事が必要です。
検査は直ぐに済みますが、検査後は6時間近く瞳が開いたままになりますので、
その間は運転や文字を読むことが難しくなります。

では、安心して早めに受診してください。
私の眼科には毎日30人程度の緑内障の患者さんが
受診されていますが、3分の1くらいの方は検診で発見された極初期の人です。
早期発見して、ちゃんと点眼薬による治療を続ければ進行せず
手術の必要もない疾患
です。
ただし進行すると手術しても手遅れがあり、元の視力や視野には
戻らないという失明もあるうる疾患です。

日本人の失明原因の第二位を占めていますので
油断大敵ですね。

人間ドックでの乳頭陥凹の疑いのうち、精密検査で異常がなくて
経過観察になることも多いです。
この場合は、生まれつき視神経陥凹が深い生理的視神経陥凹拡大の人と
今後加齢と共に本物の緑内障になっていく可能性が高い人が含まれています。

40歳以上になったらぜひ年に一回〜最低でも3年に一回、
老眼鏡を作り換える際などに眼科を受診するか、
人間ドックなどを利用して眼底検査(視神経のチェック)を受けて欲しいのはこの為です。