著作権重要判例要旨[トップに戻る]







原作原稿をもとにした連載漫画の二次的著作物性(2)
「『キャンディ・キャンディ』絵画販売差止請求事件」平成121017日東京地方裁判所(平成12()9551
 

 …によれば、本件漫画作品は、当初から、原告が作成した原作原稿をCが漫画化するものとして株式会社講談社発行の月刊少女漫画雑誌「なかよし」編集部によって企画され、実際にも連載の各回ごとに原告が小説の形式で原作原稿を作成し、これに基づいてCがコマ割り、作画等の作業を行うという手順で制作が行われたものであることが認められる。右事実によれば、本件漫画作品は、原告の創作に係る原作原稿という著作物を翻案することによって創作された二次的著作物に当たるというべきである。
 
…によれば、キャンディを初めとする別紙登場人物目録記載の各人物は、いずれも本件漫画作品において描かれている登場人物であって、本件絵画はこれらの登場人物を描いた絵画であることが認められる。これによれば、本件絵画は、本件漫画作品における主人公キャンディを初めとする登場人物の絵を複製又は翻案したものというべきである。
 前記に認定したところによれば、被告が本件絵画を販売することは、原告が本件漫画作品について原著作者として有する複製権又は翻案権を侵害することになるというべきところ、…を併せ考慮すると、被告が今後も本件絵画を販売するおそれがあると認められる。
 
以上によれば、請求原因がいずれも認められるから、本件漫画作品について、これを二次的著作物としその原作を原著作物とする原著作者として原告の有する著作権(複製権又は翻案権)に基づき、本件絵画を販売することの禁止を求める原告の請求は、理由がある。











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