著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作者人格権の保護対象
「船橋市図書館蔵書廃棄事件」平成150909日東京地方裁判所(平成14()17648 

【コメント】本件は、船橋市西図書館に勤務していた被告A司書が、船橋市図書館資料除籍基準に該当しないにもかかわらず、同図書館に所蔵されていた原告新しい歴史教科書をつくる会及びその会員の著書を中心として合計107冊の著書(原告らの著書は30冊)を除籍し廃棄したため、原告らが、被告Aに対しては不法行為に基づき、被告船橋市に対しては国家賠償法に基づき、原告らそれぞれに対して慰謝料等の損害賠償を請求した事案です。 

 原告らは,本件除籍等により,著作権法によって保護されている原告らの著作者人格権が侵害されたなどとも主張しているが,この著作者人格権は,有体物としての書籍(本)そのものを保護の対象としているわけではなく,その書籍に文字や写真やイラストなどをもって固定されている表現内容などが著者に無断で変更されたり,使用されたりしないよう保護しているものであるところ,本件では,有体物としての書籍(本)そのものを除籍して廃棄したもので,その書籍の表現内容などに変更を加えたりしたものではないから,原告らの著作者人格権ないしは著作者の人格権そのものを侵害したという事案ではない。したがって,原告らのこの点の主張も採用することができない。











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