著作権重要判例要旨[トップに戻る]







黙示の利用許諾を認めなかった事例(8)
「鮎釣り大会等スポニチ外部委託写真掲載事件」平成220909日大阪地方裁判所(平成20()2813 

 2次使用許諾
() 再掲載の場合
 前記のとおり,被告新聞は,日刊新聞であって,日々の出来事を報道することを主たる目的としており,同一の写真を,複数回にわたって掲載したり,一定期間継続して掲載することは,通常は予定していない。したがって,被告新聞への掲載にあたっての著作権者の使用許諾も,合理的な期間内における1回的なものと見るべきである。
 これは,再掲載にあたりカメラマンの許諾を得るという,被告写真部における一般的な取扱いとも整合する。
 そして,被告が,再掲載にあたり,原告P1らの個別の許諾を得ていなかったことには争いがないし,著作権の譲渡の間接事実とされた前記の各事実が,2次使用に係る包括的な許諾を裏付けるものとも認めがたい。
 
したがって,本件において2次使用許諾があったとの事実は認められない。
() 別カット写真掲載の場合
 別カット写真の使用は,2次使用とは異なる使用形態であるが,被告は,別カット写真の使用についても,2次使用の場合と同様に,使用許諾の抗弁を主張していると考えられる。
 しかしながら,前記のような被告新聞の性格や,複数枚の候補写真(フィルム)の中から適切なものが選択されるという掲載の形態からして,被告が受けた使用許諾は,「フィルムに感光された写真を,全て1回ずつ使用することができる」というものではなく,「撮影に係る出来事を記事にする際に,フィルムに感光されたどの写真を使用してもよい」というものと考えられる
 
したがって,記事に使用しなかった写真を,後に別の記事に転用することは,許諾の範囲を超えるものといえるのであって,被告の使用許諾の抗弁は認められない。











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