著作権重要判例要旨[トップに戻る]







1131項関係
「海賊版ペット写真カレンダー輸入販売事件」
平成121017日大阪地方裁判所(平成(ワ)9425 

【コメント】本件は、ペット写真専門のカメラマンである原告が、自己が撮影して著作権及び著作者人格権を有する写真を無断で使用したカレンダーを被告らが輸入販売したとして、被告らに対し、著作権(複製権)侵害及び著作者人格権(公表権及び同一性保持権)侵害に基づく損害賠償を請求した事案です。

 本件においては、次のような事実関係がありました。

韓国のカレンダー会社[S]は、原告が撮影し、著作権及び著作者人格権を有する写真(「原告写真」)を無断で複製使用して、「本件カレンダー」を製造した。
「被告杉本カレンダー」は、本件カレンダーを[S]から輸入し、その一部を販売した。
「山甚」(被告Dは、「山甚」の屋号を用いてカレンダーの製作及び販売を行っている者、被告Cは、その従業員であるが、被告D及びCの行為のうち、事業者たる山甚としての行為等をいう場合には「山甚」ということがある。)は、本件カレンダーを被告杉本カレンダーから購入して販売した。 


 被告杉本カレンダーは、日本国内で販売する目的をもって、[S]が無断で原告写真を複製使用した本件カレンダーを輸入したものであるから、右行為は著作権法11311号により、原告の著作権及び著作者人格権を侵害するものとみなされる。…
 (略)
 山甚は、被告杉本カレンダーから本件カレンダーの譲渡を受けて販売したものであるから、原告写真の盗用を認識していた場合に限り、著作権及び著作者人格権を侵害する行為を行ったとみなされ、単に過失があるにすぎない場合には、右侵害行為を構成することはない(著作権法11312号)。
 (略)
 
そして、本件全証拠によるも、被告D及び被告Cが原告写真の盗用を認識していたことを認めるに足りる証拠はない。











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