著作権重要判例要旨[トップに戻る]







確認の利益(8)
「小説『イッツ・オンリー・トーク』脚本出版妨害禁止請求事件」
平成230323日知的財産高等裁判所(平成22()10073 

 出版差止請求権不存在確認の訴えにおける原告Xの訴えの利益(本案前の答弁)について
 原告Xの出版差止請求権不存在確認の訴えについては,原告Xに訴えの利益を認めることができず,これを却下するのが相当である。
 
すなわち,原告Xが被告に対して確認を求めた内容は,「原告協会が,本件脚本を本件書籍に収録し,出版しようとする行為について,被告が原告協会に対して行使することが予想される差止請求権」の不存在である。本件脚本を本件書籍に収録して出版しようとする主体は,原告協会であって,原告Xではない。原告Xは,本件脚本の著作者であり,本件脚本を本件書籍へ収録して出版する原告協会の行為が禁止されるか否かによって,影響を受けることはあり得るが,それは事実上のものである。また,本件においては,原告協会が,本件脚本を本件書籍に収録し,出版しようとする同原告の行為について,被告の原告協会に対する差止請求権不存在確認請求等を,現に提起しているのであるから,出版行為の主体ではない原告Xが,被告の原告協会に対する出版差止請求権の不存在について,即時に確定させる必要性があるとはいえず,原告Xに当該訴えの利益を認めることはできない。原告Xの被告に対する当該確認の訴えを却下するのが相当である。











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