著作権重要判例要旨[トップに戻る]







確認の利益(9)
「浮遊体験装置‘スペースチューブ’事件」平成240222日知的財産高等裁判所(平成23()10053等) 

 前記のとおり,控訴人装置について,著作物性を認めることができない以上,被控訴人装置について,控訴人装置に係る複製権及び同一性保持権侵害をいう控訴人の主張は,その前提を欠くものであり,失当である。
 (略)
 [控訴人装置の著作権に係る確認請求について]
 控訴人は,本件訴訟において,まず,控訴人装置について,控訴人が著作権を有することの確認を求めるが,その主張に係る著作権が控訴人に帰属することを被控訴人との間において確認することを求めるものではなく,控訴人装置に著作物性が認められて著作権の対象となり得るものであることを被控訴人との間において確認することを求めるものであるところ,控訴人装置に著作物性が認められて著作権の対象となり得るものであるならば,当該著作権が控訴人に帰属すること自体は被控訴人が争うところでなく,被控訴人は,控訴人装置に著作物性があるか否かを争うとともに,著作物性が認められたとしても,被控訴人装置が控訴人の主張する著作権を侵害するものではないとして,控訴人の主張を争っているものである。
 
このような場合において,控訴人装置の著作物性の有無それ自体は,著作権侵害を理由とする請求の当否の前提問題として判断されるべきものであって,かつ,それで足り,控訴人装置に著作物性が認められた場合における当該著作権の帰属それ自体を争っているわけではない被控訴人との間において,控訴人装置について著作物性が認められるとして,控訴人が著作権を有することの確認を求める訴えは,確認の利益がなく,不適法といわなければならないから,却下されるべきものである。











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