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一般不法行為の成否-否認事例(27)-
「浄水器取扱説明書事件」平成231215日大阪地方裁判所(平成22()11439 

【コメント】本件において、原告は、被告取扱説明書作成・頒布が、原告取扱説明書に係る編集著作権(主位的主張)、全体の著作権(予備的主張1)、各頁の著作権(予備的主張2)、法的に保護された利益(予備的主張3)を侵害するなどとして、被告各取扱説明書の作成・頒布の差止め等を求めました。 

 被告各取扱説明書の作成・頒布は不法行為かについて
 原告は,原告各取扱説明書が,様々な創意工夫をし,多大な時間と労力を費やして作成されたものであるから,これらをデッドコピーした被告各取扱説明書を,原告が営業活動を行う地域で頒布することは,取引における公正かつ自由な競争として許される範囲を逸脱し,法的保護に値する原告の営業活動を侵害するものだと主張する。
 しかしながら,被告各取扱説明書は,対象製品から独立して頒布されるものではなく,その点は原告各取扱説明書も同様であるところ,被告らが,既に取引が成立した製品に取扱説明書を付して交付することが,同様の行為を行っている原告との関係において,自由な競争の範囲を超える行為であるとは認めがたい
 また,原告は,被告各取扱説明書が原告各取扱説明書のデッドコピーであるというが,仮にそうであるとしても,既に述べたとおり,原告各取扱説明書の表現形式はありふれたものであって,著作権法上の保護を受けられず,その利用は許されるものである。したがって,たとえ,原告各取扱説明書の作成において,創意工夫がされ,時間・労力が費やされていたとしても,その表現形式を利用する行為が,不法行為法上違法になるとは認めがたい
 
したがって,原告の上記主張は認められない。











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