著作権重要判例要旨[トップに戻る]







1136項関係(3)
餃子・焼売の商品パッケージイラスト事件平成240927?東京地方裁判所(平成22()36664 

 著作者人格権のみなし侵害について
ア 原告は,被告寿屋が本件各イラストの複製物である被告イラスト6を本件ポリ袋に使用する行為は,本件各イラストを劣化させた上,イラスト単体ではなく模様の一部として使用し,ポリ袋という,安っぽく,およそ芸術性を感じさせることのない素材に使用するものであって,本件各イラストの芸術的価値を著しく損ねるものであり,原告の名誉又は声望を害する方法による本件各イラストの利用に当たるといえるから,著作者人格権のみなし侵害行為(著作権法1136項)に該当する旨主張する。
 しかしながら,前記の認定事実によれば,本件各イラストは,原告が,被告寿屋が販売する餃子・焼売の商品を詰めて包装する紙の箱のパッケージ(カートン)に使用する目的で制作した商業的デザインであって,原告は,本件各イラストの複製物である被告イラスト…を被告寿屋の餃子・焼売の商品のパッケージ(カートン)に印刷して使用することを承諾していたものであるところ,本件ポリ袋は,被告寿屋の商品を入れる包装袋として使用されており,カートンとは包装の形態は異なるが,被告寿屋の商品を包装するという点ではカートンと共通していること,本件ポリ袋に付された被告イラスト6の構成態様等に照らすならば,被告寿屋が本件各イラストの複製物である被告イラスト6を本件ポリ袋に使用することによって,絵本作家である原告が社会から受ける客観的な評価の低下を来たし,その社会的名誉又は声望が毀損されたものとまで認めることはできない
 したがって,原告の上記主張は,採用することができない。
イ 以上によれば,原告の被告寿屋による著作者人格権のみなし侵害の主張は,理由がない。











相談してみる

ホームに戻る