著作権重要判例要旨[トップに戻る]







訴えの適法性
「コンピュータ研究論文事件」平成241206日大阪地方裁判所(平成23()15588 

【コメント】本件において、原告は、「被告2名が論文A〜論文Cの共著者に被告P3の氏名を記載した行為が,原告の論文@及び論文Aに係る著作権(複製権又は翻案権)及び著作者人格権(氏名表示権,同一性保持権及び公表権)を侵害する行為であるとして,被告2名に対し,著作権法112条に基づき,被告P3の氏名を共著者名から削除する手続等をするよう求め」ました。 

 2事件の1に係る訴えの適法性について
 被告2名は,第2事件の1に係る訴えについて,法的実現性がないから不適法であり,却下されるべきであると主張する。
 2事件の1予備的請求その2に係る訴えは,被告2名において負担すべき給付の内容が不特定であるといわざるを得ない。原告は,この点に関する裁判所からの求釈明に対し,第2事件の1に係るその余の請求を追加したものであるが,これらの請求から明らかなとおり,共著者名から被告P3の氏名を削除することができるのは,あくまで出版社であり,被告2名が負担すべき給付の内容は出版社に対する申請又は申請への同意にすぎない。
 
そうすると,予備的請求その2は,被告2名において負担すべき給付の内容が不特定である上,第三者の行為が介在せざるを得ず,被告2名に対する判決のみでは実現することができない給付を求めるものであって,不適法であるというほかない











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