著作権重要判例要旨[トップに戻る]







差止の射程範囲(13)
「復原仏画事件」平成241226日東京地方裁判所(平成21()26053 

 被告侵害仏画が,いずれも彩色画又は紺地金泥画であり,細部まで描き込まれたものであるのに対し,被告の制作に係る線描画が,いずれも細部における表現を省略又は簡略化したものであり,原告仏画を複製又は翻案したものと認められないものであることに鑑み,被告侵害仏画の塗り絵用下絵が制作される可能性があるとしても,これが,原告らの著作権法28条に基づく二次的著作物の利用に関する原著作者の権利(複製権,翻案権)を侵害するものであるとは認められず,上記塗り絵用下絵の制作の差止めを認めることはできない
 また,塗り絵用下絵の制作の差し止めが認められない以上,被告侵害仏画を使用した塗り絵用下絵の廃棄も同様に認められない。
 
以上によれば,原告らの差止め及び廃棄請求のうち,被告侵害仏画の販売,頒布,展示の差止め,被告侵害仏画を使用した書籍,パンフレット,ホームページ画像の制作の差止め,被告侵害仏画を使用した別紙被告書籍目録記載の書籍における被告侵害仏画の掲載箇所の抹消及び被告侵害仏画を掲載したパンフレットの廃棄を各求める部分については理由があるが,その余の部分については理由がない。











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