著作権重要判例要旨[トップに戻る]







一般不法行為の成否-否認事例(31)-
「教材用星座板事件」平成250418日大阪地方裁判所(平成24()9969 

【コメント】本件は、原告が、被告に対し、被告の行為について、原告星座板に対する原告の複製権等を侵害するものであるとして、被告星座板の作成及び頒布の差止め等を求めるとともに、著作権等に不法行為又は一般不法行為に基づ賠償金その他の支払を求めた事案です。 

3 般不法行為の成について
(1) 著作権は,著作用について,一範囲の者に対し,一の要件の下に独占的な権めるとともに,その独占的な権国民の文化的生活由との調和を旨で,著作権の発生内容範囲消滅等をめ,独占的な権の及範囲らかにしている。同により保護をる著作範囲を定める同法6条もその旨の定であるとされるのであって,ある著作物が同条各号所定の著作物に当しないものである場合,当著作物を独占的に利用する権利は,法的保護の対象とはならないものとされる。したがって,同条各号所定の著作物に当しない著作物の利用行為は,同法が規律の対象とする著作物の利用による利とは異なる法的に保護された利を侵害するなどの特の事情がない限り,不法行為を構成するものではないとするのが相当である(最高裁判所第一小法判決平成23128日)。
 このことは,同法21号及び10条の解釈に当たっても当するものとされる。
(2) 前記のとおり,原告星座板は著作権法21号及び106号所定の著作物には当たらない。
 原告は,被告星座板と原告星座板が実的に同一の形デッドコピー)であり,このような被告星座板を作成,頒布する被告の行為は,著作権法が規律の対象とする著作物の利用による利とは異なる法的に保護された利を侵害するものであって,一般不法行為が成すると主張する。
 しかしながら,星座板は,マスク円盤と組み合わせて販売されるものであり,原告星座板と被告星座板に組み合わされる各マスク円盤を比較すると,その違いは明瞭であって,商品全体としてみると,被告星座板を用いた被告製品が原告星座板を用いた原告製品のデッドコピーであるとはいえない。しかも,原告星座板と被告星座板の一点として原告が強調する部分は,前記で検討したとおり,ありふれた表現に属するものであったり,わずかな違いであったりすることからしても,小学校の教材用星座板の要者にとって,星座板の選択,入に影えていることは考えにくいから,被告の行為をもって,自由争の範囲を逸脱した違法な行為ということはできない。
 そもそも,原告が主張するこのような利は,著作権法による保護の対象とされるべきものである。本件で著作権侵害がめられないことは前のとおりであり,上記利侵害を理由に不法行為が成する地はない。
 なお,星座板が実的に同一の形であることを理由に,不正止法213号により保護される利定するにしても,前提事実によれば被告の行為には不正止法1915号イの適用除外があり,不正争が成しうる地はないものである。
 これらのことからすれば,本件で上記特の事情があるとめることはできないから,被告の行為について一般不法行為が成するということはできない
 
したがって,不法行為に基づく原告の請求にも理由がない。











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