著作権重要判例要旨[トップに戻る]







公衆送信権侵害を肯定した事例(3)
「‘かなめ行政書士事務所’ブログ事件-著作権関係-平成250628日東京地方裁判所(平成24()13494 

2 公衆送信権侵害の成否
(1) 被告Y1の行為について
ア 前記前提事実のとおり,被告Y1は,被告ブログ1中の被告記事4及び5において,「『toubensyo-01.pdf』をダウンロード」等の文字を掲載しているところ,上記文字の掲載は,本件各URLの掲載と同視することのできるものであり,これらの文字をインターネット接続環境下でクリックすることにより,被告ブログ1中の原告文書3のpdfファイルを掲載する本件各URLに移動し,上記ファイルを閲覧することができるものである。
イ そうすると,被告Y1が,被告ブログ1中の被告記事4及び5において本件URLを掲載して使用することにより,被告ブログ1の利用者が,上記アの方法によりダウンロードされた原告文書3を閲覧することができることが明らかであり,実際に利用者により原告文書3がダウンロードされているものと認められる。そして,被告Y1が本件URLを掲載して使用することは,それによって被告ブログ1の利用者が原告文書3をダウンロードし,原告文書3について原告が有する公衆送信権を被告Y1が侵害する行為を引き起こす行為であり,原告は,被告Y1による本件URLの掲載,使用を差し止めることができるものというべきである。
ウ 以上のとおり,被告Y1は原告の原告文書3に係る公衆送信権を侵害する行為をしており,原告は被告Y1による本件各URLの掲載,使用を差し止めることができるものというべきである。
(2) 被告Y2の行為について
ア 前記前提事実のとおり,被告Y2は,被告ブログ2中の被告記事3において原告文書2を,被告記事6において原告文書3を各掲載しているものであり,これにより,原告文書2及び3を公衆送信しているものと認められる。
 (略)
ウ したがって,被告Y2の上記行為は,原告の公衆送信権を侵害するものに当たる。
 (略)
4 原告の著作権及び著作者人格権の行使が権利の濫用に当たり,又は本件訴訟が訴権の濫用に当たるか。
(1) 前記でみたところによれば,被告Y1が被告ブログ1において原告文書3を公衆送信すること並びに被告Y2が被告ブログ2において原告文書2及び3を掲載することが,原告の著作権(公衆送信権)及び著作者人格権(公表権)を侵害するものに当たることは前記のとおりであるから,原告が上記行為の差止めを求めることは正当な権利の行使に当たるというべきであり,これが権利濫用に当たるものとは認められない。
(2) 被告らの指摘する諸事情に加え,本件に現れた一切の事情を考慮しても,原告による本件訴訟の提起が訴権の濫用に当たるとは認められない。











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