著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作権移転登録
「キューピー事件A」
平成130530日東京高等裁判所(平成12()7 

【コメント】本件では、「本件著作権」(日本で効力を有する著作権)が、「遺産財団」(アメリカ合衆国ミズーリ州法に基づいて設立されたもの)から「控訴人」(日本国民)と、別の第三者(「ジョゼフ・カラス」)へ「二重譲渡」された点について、次のように述べています。 

 被控訴人は、遺産財団管財人ポール・オニールが遅くとも194865日までに本件著作権を含むキューピー作品に係る著作権をジョゼフ・カラスに譲渡したと主張する。
 しかしながら、仮に、遺産財団管財人ポール・オニールがジョゼフ・カラスに対し本件著作権を譲渡し、この譲渡契約が有効であるとしても、上記のとおり、遺産財団から控訴人に対する本件著作権譲渡による物権類似の支配関係の変動については、本件著作権の保護国である我が国の法令が準拠法となるから、本件著作権について、ジョゼフ・カラスに対する譲渡と控訴人に対する譲渡とが二重譲渡の関係に立つにすぎず、控訴人に対する本件著作権の移転が効力を失うものではない
 
我が国著作権法上、被控訴人は、本件著作権について、譲渡を受け、又は利用許諾を受けるなど、控訴人が本件著作権譲渡の対抗要件を欠くことを主張し得る法律上の利害関係を有しないから、控訴人は、被控訴人に対し、対抗要件の具備を問うまでもなく、本件著作権を行使することができる











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