著作権重要判例要旨[トップに戻る]







黙示の利用許諾を認定した事例(2)
『別冊FMfan』広告写真事件平成10630日東京地方裁判所(昭和62()5183 

 そこで、以上の点に関する抗弁について判断するに、原告と被告は、昭和61210日、請求の原因記載のとおり、原告は被告の注文により商品広告用写真の撮影を代金13万円で請負う旨約したこと、原告は、…のとおり、本件写真を撮影したうえ、同月13日、被告の事務所において、Aに対し、本件写真の現像済みのフイルム及びこれを焼き付けた紙焼写真を引渡しのために提供したことは、当事者間に争いがなく、そして、…によれば、原告は、右契約の際、代金の支払時期については、被告会杜の一般的な取決めに従うつもりであって、少なくとも本件写真の引渡しの後になると考えていたこと、原告は、本件写真を持参した際、本件写真が歪んでいるか否かをめぐってAと言争いをしたが、結局、Aに対し、本件写真を置いていくから料金は支払ってくれるようにと言ってAの許を辞したこと、原告は、被告に対し、その後何度か口頭で右撮影代金13万円を支払うよう催告した後、更に、同62124日発送の内容証明郵便をもって、右撮影代金の支払いを催告したことが認められる。以上の事実によれば、カメラマンである原告は、広告代理店である被告の注文により商品広告用写真の撮影を、代金は後日支払うとの約定で請負う旨契約し、これに基づき写真を撮影したうえ、被告に対し、その現像済フイルム及びこれを焼き付けた紙焼写真を引き渡したものであつて、右事実、殊に、原、被告の職業及び契約の目的に照らし、原告は、右の引渡しによって、被告に対し、本件写真を商品広告に使用し、かつ、これによって本件写真を公表することを許諾したものと認められる











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