著作権重要判例要旨[トップに戻る]







適法引用の要件(2)-非著作物への引用の可否-
「スペイン人画家『バーンズ・コレクション展』事件」
平成100220日東京地方裁判所(平成6()18591 

【コメント】本件では、展覧会で展示される絵画を当該展覧会の入場券あるいは割引入場券に複製掲載する行為が著作権法321項により許容される引用行為に当たるかが争点の1つとして争われました。 

 本条項の立法趣旨は、新しい著作物を創作する上で、既存の著作物の表現を引用して利用しなければならない場合があることから、所定の要件を具備する引用行為に著作権の効力が及ばないものとすることにあると解されるから、利用する側に著作物性、創作性が認められない場合は、引用に該当せず、本条項の適用はないものである。
 
前記認定事実によれば、本件入場券及び割引入場券のうち本件絵画を除く部分の記載事項は、単にコレクションの名称、それに含まれる画家名、その他本件展覧会の開催についての事実の記載に過ぎないから、思想又は感情を創作的に表現した著作物であるということはできない。よって、右本件絵画の複製を自己の著作物への引用であるということはできず、抗弁は認められない。











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