著作権重要判例要旨[トップに戻る]







適法引用の要件(4)-未公表著作物の引用-
「書籍『東京アウトサイダーズ』スナップ写真無断使用事件」平成190531日知的財産高等裁判所(平成19()10003等) 

 著作権法321項は,「公表された著作物は,引用して利用することができる。」と規定しているところ,本件写真が公表されたものであることについての主張立証はないから,本件写真は「公表された著作物」であるとは認められない。したがって,著作権法321項の適用により本件写真の本件書籍への掲載が適法となることはない
 
一審被告ら及び角川グループ訴訟引受人は,本件写真が公表されたものでなくても,本件写真は少なくとも著作者の手元にのみにあったものではなく,Aの活動を描いたノンフィクションにおいて本件写真を利用する必要性の高さに照らせば,著作権法321項が類推適用されると主張するが,本件書籍がAの活動を描いたノンフィクションであるからといって,本件写真を利用する必要性が高いということはできないし,仮に,本件写真が著作者の手元にのみあったものではなくAの活動を描いたノンフィクションにおいて本件写真を利用する必要性があるからといって,著作権法321項を類推適用すべきであるということにはならない。したがって,著作権法321項の類推適用により本件写真の本件書籍への掲載が適法となることもない。











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