著作権重要判例要旨[トップに戻る]







アニメCG作成用ソフトを使用して創作した者の著作者性
「専門学校生作成
CG利用事件」平成151218日大阪地方裁判所(平成14()8277 

 著作権法により保護される著作物であるというためには、思想又は感情を創作的に表現したものでなければならない(著作権法211号)。
 
思想又は感情を表現するとは、単なる事実にとどまらず、精神的な活動の成果を表現することを意味し、また、創作的に表現するとは、必ずしも独創性が高いことを要せず、作成者の何らかの個性が表現されていることを意味するというべきである。
 
そこで、原告作品@ないしBにつき、それぞれ、著作物と認められるかについて検討する。
 
(略)
 被告は、原告作品@ないしBは映画の著作物に該当するとし、これらの作品について課題を与えたのは被告専門学校の講師であり、原告は若干のモデリングとソフトウェアの機能を選択しただけであって、ほとんどすべてのアニメーション効果はエイリアス・パワーアニメーターによって自動的に形成されたものであるから、原告は映画の著作物の著作者に該当しない旨主張する。
 
前記のとおり、原告作品@ないしBは、原告が被告専門学校に学生として在籍中に同校の実習設備を用いて作成したものである。また、被告代表者A本人尋問の結果中には、被告専門学校の講師が、エイリアス・パワーアニメーターのいくつかの機能を実際に使ってみるという課題を与えた旨の供述がある。しかし、講師がそのような課題を与えたとしても、使用する機能の選択や組合せ、各機能について設定する条件については、選択の余地があり、作成者の個性を反映する余地があるものと認められる。原告作品@ないしBがエイリアス・パワーアニメーターのアニメーション効果を利用したものであり、アニメーション効果の中に、エイリアス・パワーアニメーターによって自動的に決められる部分があったとしても、前記認定のとおり、原告が各機能の条件の設定等を行ったものであるから、原告作品@ないしBが映画の著作物であるとしても、その著作者は原告であり、著作権は原告に属するというべきである。











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