著作権重要判例要旨[トップに戻る]







無断翻訳を同一性保持権侵害と認定した事例(2)
「共同執筆英語論文無断翻訳事件」
平成190118日東京地方裁判所(平成18()10367 

 本件論文は,本件原著について,その内容を一部省略しつつ,これを日本語に翻訳したものであること,並びに,被告が,本件論文を作成するに当たり,本件原著の共同著作者である原告からその承諾を得ていなかったことは,前記のとおり,当事者間に争いがない。したがって,被告は,原告に無断で本件原著を日本語に翻訳したうえ,その内容を一部省略して翻訳したのであるから,原告の有する本件原著の同一性保持権を侵害したものと認められる
 
(略)
 
また,被告は,翻訳行為自体は,著作物の内面形式を維持しながら,その外面形式を変更するものであるから,同一性保持権侵害の問題になるものではない,とも主張する。しかし,著作者の承諾を得て行う翻訳については,客観的に見て許容し得ない範囲の誤訳を除いて,このようなことがいえるとしても,本件のように著作者の承諾を得ない翻訳については,英語の表現形式を日本語に変更するものであるから,同一性保持権の侵害にもなるというべきである。











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