著作権重要判例要旨[トップに戻る]







アイコン一覧表の編集著作物性
「スクール・講座情報誌『ケイコとマナブ』事件」
平成170329日東京高等裁判所(平成16()2327 

 控訴人は,控訴人通学アイコン一覧表は,上記@「スクール便利ポイント」,A「特長アイコン」及びB「○得情報アイコン」の3分類を用いた分類,配列が,控訴人各情報誌の読者に,スクール・講座の比較検討ポイントを,的確に伝え,理解させる等の視点から設定されたもので,分類方法に広い選択の幅があり,だれが行っても同様になるというものではなく,高い創作性があり,編集著作物として著作権法上の保護を受けるものというべきであると主張するので,検討する。
 
各種情報誌において,アイコンは,誌面に記載された情報を,キーワードやロゴなどを用いて簡潔に表示したものであり,少ないスペースに多くの情報を掲載し,読者による情報相互間の比較が容易にできるよう,一般的に広く用いられ,その場合,読者にアイコンの意味が理解できるよう,使用されるアイコンを整理し,これに簡潔な説明を付したアイコン一覧表を作成して掲載することは,当裁判所に顕著である。そして,控訴人情報誌及び被控訴人情報誌のように,広告主から出稿されたスクール・講座情報を掲載した情報誌において,控訴人通学アイコン一覧表上段「スクール便利ポイント」の説明,同中段「特長アイコン」の説明及び同下段「○得情報アイコン」の説明は,読者が当然に関心を持つ点であり,その内容である,@「スクール便利ポイント」の「駅前」,「シャワー完備」,「駐車場有り」など,A「特長アイコン」の「予約制」,「土日OK」,「初心者対象」など,B「○得情報アイコン」の「給付制度対象」,「分割分納」などは,いずれも上記関心を持つ点に係る必要な情報であると認められるから,これら各情報に係るアイコン71種類を選択したことに,創作性があるとは認められない。また,これら各情報を,@同一覧表上段「スクール便利ポイント」の説明に関する「スクール便利ポイント」(23種類),A同中段「特長アイコン」の説明に関する「特長アイコン」及びB同下段「○得情報アイコン」の説明)に関する「○得情報アイコン」の三つに分類した点も,スクール・講座情報のうち,@には主としてスクール情報に関するアイコンを,Aには主として講座情報に関するアイコンを,Bには支払情報に関するアイコンを分類したにすぎないと認められ,その分類,配列に創作性があるということはできない
 
したがって,控訴人通学アイコン一覧表は,アイコンの選択,配列に創作性があるということはできないから,編集著作物に該当するということはできない。











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