著作権重要判例要旨[トップに戻る]







意に反する「不訂正」は同一性保持権の侵害となるか
「書籍『魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ』無断改変事件」
平成131030日東京地方裁判所(平成12()7120 

 によると,「魔術師」第1刷と第2刷ないし第4刷とを対比した場合,540箇所の変更箇所が存することが認められる。
 
そして,…によると,上記変更箇所の一部である別紙無断改竄箇所全リスト記載の193箇所(◎が付された10箇所を除く箇所)は,@被告Bが自ら変更した箇所,A被告Bが被告会社の校閲部に依頼した結果,校正された箇所,B印刷所のゲラの変更箇所のいずれかであること,その数は,@が46箇所,Aが141箇所,Bが6箇所であると認められ,これらについて原告の同意を得たことを認めるに足りる証拠はない。
 
そうすると,別紙無断改竄箇所全リスト記載の203箇所中上記193箇所については,原告の「魔術師」に対する著作者人格権(同一性保持権)が侵害されたものと認められる。
 
(略)
 
原告は,原本に訂正の指示をしたにもかかわらず,第2刷以降訂正されていない箇所10箇所についても,原告の著作者人格権(同一性保持権)侵害を主張するが,著作権法20条にいう「意に反する改変」とは,文字通り著作者の意思に反して著作物に変更を加えるものであると解されるところ,上記の場合は被告らにおいて原告著作物である「魔術師」に変更を加えたものではないから,これをもって原告の著作者人格権(同一性保持権)を侵害したものとは認められない











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