著作権重要判例要旨[トップに戻る]







原著作者の侵害行為性
「土地宝典事件」平成200131日東京地方裁判所(平成17()16218 

【コメント】本件は、「本件土地宝典」に係る各著作権を譲り受けた原告らが、被告に対し、不動産関係業者等をはじめとする不特定多数の第三者が、業務上の利用目的をもって、所定の各法務局に備え置かれた本件土地宝典の貸出を受けて、各法務局内に設置されたコインコピー機により無断複製行為を繰り返していたことは、被告において本件土地宝典を各法務局に備え置いて利用者に貸し出すとともに、各法務局内にコインコピー機を設置し、当該コインコピー機を用いた利用者による無断複製行為を放置していたことによるものであり、この被告の行為は、被告自身による複製権侵害行為であるか、少なくとも不特定多数の第三者による本件土地宝典の複製権侵害行為を教唆ないし幇助する行為であるなどと主張して、損害賠償等の支払を求めた事案です。 

 二次的著作物の原著作者の複製についての許諾権により違法性が阻却されるかについて
 
被告は,原著作者である被告は,本件土地宝典について二次的著作権を有する者と同一の種類の権利を有するから(著作権法28条),複製についての許諾権も有していることになり,不特定多数の第三者が法務局において本件土地宝典を複写したことについて被告に幇助行為があったと観念できるとしても,違法性が阻却されるため,不法行為は成立しない,と主張する。
 
しかし,本件土地宝典が公図の二次的著作物であり,被告が公図の原著作者であるとしても,本件土地宝典の複製には,原著作者の許諾とともに,二次的著作物の著作権者である原告らの許諾を要するのであるから,原告らの許諾を得ずに複製を行うことが違法であることは明らかであり,被告の主張は採用することができない。











相談してみる

ホームに戻る