著作権重要判例要旨[トップに戻る]







一般不法行為の成否-否認事例L-
「‘手あそびうた’振付けDVD付き書籍出版事件」平成210828日東京地方裁判所(平成20()4692 

 法的保護に値する利益の侵害を理由とする不法行為の成否について
 
原告は,手あそび歌を集めた書籍にDVDを付けるというコンセプトは,原告が考案した新しいコンセプトであり,法的保護に値する利益である旨主張する。
 
しかし,原告書籍の初版は,平成18110日に発行されたものであるところ,手あそび歌を掲載・収録したDVD付き書籍である「DVDつきみんなのてあそびうた」(株式会社主婦の友社)が,原告書籍の初版の発行日に近接する同月31日に発行されていること,ゴルフ,テニスなどの動きのある動作の説明を書籍本体の文章・イラスト等と付属のDVDの実演映像で説明するDVD付き書籍が,原告書籍の初版の発行当時既に存在していたことは,公知の事実であることに照らすならば,手あそび歌を集めた書籍にDVDを付けるというコンセプトは,それ自体がアイデアにすぎないのみならず,格別目新しい着想であったものとはいえないから,上記コンセプトが法的保護に値する利益であるとの原告の主張は,採用することができない
 
(略)
 
さらに,原告は,被告書籍が,コンセプト,タイトル,価格,判型,選曲,対象年齢等の点で原告書籍と共通することを,被告による被告書籍の発行が原告の有する法的保護に値する利益の侵害を基礎づける事情として主張する。
 
確かに,…によれば,被告書籍は,原告書籍と同じく,手あそび歌を選択して掲載・収録したDVD付き書籍であり,書籍本体の掲載曲数が全63曲であるほかに,書籍本体の本文の頁数が175頁ある点,A5判である点,価格が1400円(消費税相当分を除く。)である点において,原告書籍と共通することが認められる。
 
しかし,上記の諸点で被告書籍が原告書籍と共通するからといって被告による被告書籍の発行が社会的に許容される限度を超えた違法なものであるということはできず,原告の上記主張は採用することはできない











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