著作権重要判例要旨[トップに戻る]







114条の5を適用した事例
「商品広告販売写真ホームページ掲載事件」
平成180329日知的財産高等裁判所(平成17()10094 

【コメント】本件は、インターネット上のホームページで商品の広告販売を行う会社である「ラフィーネ」から営業権の譲渡を受けた控訴人が、ラフィーネの著作物である写真等を被控訴人らが無断で利用したことにより著作権侵害が生じ、同侵害により発生した損害賠償請求権を控訴人がラフィーネから譲り受けたなどと主張して、被控訴人らに対し、損害賠償等の支払いを求めた事案です。 

 以上のとおり,本件各写真について被控訴人らによる複製権侵害が認められるので,これにより生じた損害について検討する。
 
逸失利益について
 本件各写真は本件ホームページで商品の広告販売を行うために作成されたものであり,同様にホームページで広告販売を行う会社である被控訴人らが,本件各写真を8か月間にわたり被控訴人ホームページに掲載して同一商品の広告販売を行ったことにより,ラフィーネには何らかの逸失利益の損害が生じたものと認められる。
 
もっとも,被控訴人らが自ら同一商品の写真を撮影して被控訴人ホームページに掲載することは容易であり,本件各写真が被控訴人らの撮影した写真と比べて格別に優れているわけでもないことに照らせば,本件各写真を被控訴人ホームページに掲載したことにより被控訴人らがどの程度の利益を受けたのかは不明であり,また,本件各写真を他社に使用させる場合の使用料も不明である。
 
したがって,本件においては逸失利益の額を証明することが極めて困難であるから,著作権法114条の5に基づき相当な損害額を認定するほかなく,その額については,上記事情も考慮して,1万円とするのが相当である。











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