著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作権侵害についての過失とは
パチスロ機『クレイジーレーサー』等著作権等侵害事件平成161227日大阪地方裁判所(平成14()1919等) 

 原告が、被告日本アミューズメント放送に故意又は過失があったとする根拠として主張する事実は、@同被告は、本件各著作物等の存在を認識し、また、プレイステーション2用ソフトウエア「パチスロ アルゼ王国7」は、本件各著作物等の表現形式を素材として使用して作出されたものであることについての事実認識があった、A被告らは、同一グループに属する関連会社であるから、同ソフトウエアの販売についても、意思を共同する、というものである。
 
しかしながら、著作権侵害行為について過失があるというためには、侵害者において、その行為が他者の著作権を侵害することを認識・予見することが可能であり、かつ、認識・予見すべきであるのにこれをしなかったことが必要であると解すべきであり、これを認めるためには、侵害者において、少なくとも、当該著作物について、他に権利者が存在することを認識・予見することが可能であり、かつ、認識・予見すべきであるのにこれをしなかったことが必要であるというべきである。
 
ところが、原告が主張する上記@及びAの事実によっては、被告日本アミューズメント放送が、プレイステーション2用ソフトウエア「パチスロ アルゼ王国7」に使用されている著作物について、被告アルゼ以外に権利者が存在することを認識・予見すべきであるのにこれをしなかったとまで認めることはできず、他にこれを認めるに足りる主張も証拠もない。
 
また、被告日本アミューズメント放送が、被告アルゼの子会社であるからといって、それだけで被告アルゼと過失を共同するものではないことはいうまでもない。
 
したがって、被告日本アミューズメント放送には、丁事件の訴状が送達されるまでの侵害行為については、故意又は過失があったものと認めることはできない。











相談してみる

ホームに戻る