著作権重要判例要旨[トップに戻る]







損害の発生を認めなかった事例
「FX取引トレーディングストラテジープログラム作成事件」平成220427日知的財産高等裁判所(平成21()10070 

 当裁判所は,本件においては,被告プログラムの作成により,原告に損害が生じたことを認めることができないものと判断する。その理由は,以下のとおりである。@本件プログラム1及び2は,外国為替取引業者であるCapital Market Services, LLCが提供する外国為替証拠金取引のためのトレーディングソフトウェア「VT Trader」という「フリーソフト」上で動作するトレーディングストラテジーを自動実行させるためのプログラムであること,A原告は,自己の体調不良もあって本件プログラム1のバージョンアップに対応することができなかったこと,B原告は,共同で設立した株式会社おじゃるの役員の被告Y1らの求めに応じて,プログラマーである被告Y2に対し,原告に代わってバージョンアップする目的で本件プログラム1のソースコードを開示したこと,C本件プログラム2は,原告が,本件プログラム1に,被告Y2が作成したスィングおじゃるY2版を取り入れることにより作成したものであること,D被告プログラムは,各トレードごとの成績を個別に検証し,適切なパラメータを設定することによって,より多くの利益を獲得できるプログラムにする目的で作成したものであって,販売目的で作成されたものではなかったことが認められる。これらの事情を総合考慮すると,被告プログラムが本件プログラム1及び2の複製物,翻案物であると評価されたとしても,原告に財産的又は非財産的損害が発生したものということは到底できない。よって,その余の点について判断するまでもなく,原告の被告Y2に対する著作権侵害による損害賠償請求は理由がない。











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