著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作財産権侵害に基づく慰謝料請求の可否(6)
著作権フリー写真集CD-ROM覚書事件平成170329日大阪地方裁判所(平成14()4484 

 複製権侵害行為の精神的損害について
 
原告は,本件CD-ROMの制作販売による複製権侵害行為により1000万円の精神的損害を被ったと主張する。
 しかし,前示のとおり,原告は,職業写真家であり,写真の使用料金の相場を十分に認識し,その交渉にも精通していたものであり,かつ,ビジュアルディスクの商品内容,とりわけCD-ROMの購入者が写真を基とするデジタル画像データを自由に複製・改変等することができることの説明を受け,これを十分理解した上で,被告イシイに対し,その販売を許諾したものである。したがって,原告は,自己の撮影した写真を基とするデジタル画像データをCD-ROMの購入者等が複製・改変することについて了承していたものであって,これについて原告が精神的苦痛を被ったと認める余地はない
 
上記事情を考慮すると,本件覚書による写真利用許諾契約が解除されたことにより,著作権フリーの画像素材集を利用した複製・改変行為等が著作権侵害行為と評価されることになるとしても,原告がこれによる財産的損害の填補を受けてもなお回復されない精神的損害を被ったと認めることはできない











相談してみる

ホームに戻る