著作権重要判例要旨[トップに戻る]







MP3形式への変換は「複製」に当たるか
「ファイルローグ[JASRAC著作権侵害]事件(中間判決)」平成150129日東京地方裁判所(平成14()4237) 

【コメント】「MP3」(MPEG1(エムペグワン)オーディオレイヤー3(スリー))とは、音声のデジタルデータを圧縮する技術規格の一つで、パソコン等を利用し、音楽CD等の音声データをMP3ファイルに変換することによって、聴覚上の音質の劣化を抑えつつ、データ量を元の10分の1程度に減らすことができます。 

 音楽の著作物を演奏し,その演奏を録音した音楽CDは当該音楽の著作物の複製物である(法2115号,同13号)。また,音楽CDをMP3形式へ変換する行為は,聴覚上の音質の劣化を抑えつつ,デジタル信号のデータ量を圧縮するものであり,変換された音楽CDと変換したMP3形式との間には,内容において実質的な同一性が認められるから,レコードの複製行為ということができる。したがって,音楽CDをMP3形式で複製することは,同音楽CDに複製された音楽の著作物の複製行為である。
 
301項は,著作物は,個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(私的使用)を目的とするときは,使用する者が複製することができる旨を規定している。また,法4911号は,法301項に定める目的以外の目的のために,当該レコードに係る音楽の著作物を公衆に提示した者は複製を行った者とみなす旨を規定している。
 
そうすると,@利用者が,当初から公衆に送信する目的で,音楽CDをMP3形式のファイルへ変換した場合には,法301項の規定の解釈から当然に,また,A当初は,私的使用目的で複製した場合であっても,公衆が当該MP3ファイルを受信して音楽を再生できるような状態にした場合には,当該複製物により当該著作物を公衆に提示したものとして,法4911号の規定により,複製権侵害を構成する











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