著作権重要判例要旨[トップに戻る]







電子ファイルの交換サービスが問題となった事例
「ファイルローグ[JASRAC著作権侵害]事件(中間判決)」平成150129日東京地方裁判所(平成14()4237 

【コメント】本件で問題となった「本件サービス」とは、被告エム・エム・オーが提供している、利用者のパソコン間でデータを送受信させるピア・ツー・ピア(Peer To Peer)技術を用いたサービスで、カナダ国内に中央サーバ(「被告サーバ」)を設置し、インターネットを経由して被告サーバに接続されている不特定多数の利用者のパソコンに蔵置されている電子ファイルの中から、同時に被告サーバにパソコンを接続させている他の利用者が好みの電子ファイルを選択して、無料でダウンロードできるサービスのことです。なお、本件サービスを利用するにはパソコンに本件サービス専用のファイル交換用ソフトウェア(「本件クライアントソフト」)がインストールされることが必要です。 

 前記前提となる事実のとおり,本件サービスは,ユーザーID及びパスワードを登録すれば誰でも利用できるものであり,既に4万人以上の者が登録し,平均して同時に約340人もの利用者が被告サーバに接続して電子ファイルの交換を行っている。そして,送信者が,電子ファイルをパソコンの共有フォルダに蔵置して,本件クライアントソフトを起動して被告サーバに接続すると,送信者のパソコンは,被告サーバにパソコンを接続させている受信者からの求めに応じ,自動的に上記電子ファイルを送信し得る状態となる
 
したがって,電子ファイルを共有フォルダに蔵置したまま被告サーバに接続して上記状態に至った送信者のパソコンは,被告サーバと一体となって情報の記録された自動公衆送信装置(法219号の5イ)に当たるということができ,また,その時点で,公衆の用に供されている電気通信回線への接続がされ,当該電子ファイルの送信可能化(同号ロ)がされたものと解することができる。
 さらに,上記電子ファイルが受信側パソコンに送信された時点で同電子ファイルの自動公衆送信がされたものと解することができる。











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