著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作財産権侵害に基づく慰謝料請求の可否(7)
「整体専門学校生作成‘ほぐしのマニュアル’事件」
平成150718日東京高等裁判所(平成14()3136 

 被控訴人は,控訴人らによる本件著作権の侵害行為により,精神的苦痛を被ったと認められるが,財産権の侵害により被った精神的苦痛については,一般に,損害の回復により慰謝されるのであって,損害の回復によってもなお慰謝されない精神的苦痛が生じた場合において,慰謝料を請求することができるというべきである。本件において,被控訴人が,著作権侵害に基づく慰謝料の請求を認めるべき精神的苦痛を被ったことまでを認めるに足りる証拠はない。
 
被控訴人は,控訴人らによる本件著作物の複製が被控訴人に全く無断で行われたこと,本件書籍3に係る侵害行為が本件訴訟提起の後にされたことを主張するが,著作権侵害行為は,利用許諾契約の成否に争いがあるような例外的場合を除き,無断で行われるのが通例であるし,本件書籍3に係る侵害行為が本件訴訟提起の後にされたことは,本件書籍3に係る著作者人格権侵害に基づく慰謝料の算定において考慮すれば足りるから,被控訴人の主張は,採用することができない。











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