著作権重要判例要旨[トップに戻る]







ゲームソフト同士の二次的著作物性の立証方法
「ゲームソフト‘LUNAR’シリーズ事件」
平成150313日東京高等裁判所(平成13()5780 

 そもそも,二次的著作物性を判断するに当たっては,対象となるもの自体を比較対照するのが原則である。ビデオゲームの商品の特殊性,すなわち,遊戯者の視覚及び聴覚に同時に訴え,遊戯者の操作次第でゲームの展開(画面表示,音楽演奏,ストーリー)がある程度変わり得る,すなわちインタラクティブ性(相互作用性)を有することは,上記原則を遵守すべき理由の要素となり得るものであっても,決して,緩和すべき理由の要素となることはない
 
本件で,控訴人は,結局,本件製品(3)プレイステーション版,同海外版及び同ウィンドウズ版について,そのゲーム内容の要点を説明する文書のコピーを提出するのみで,当裁判所の再三の示唆にもかかわらず,ビデオに撮影してそのテープを提出するなどして,上記各本件製品(3)の現実の遊戯内容を立証することを全くしていない。本件製品(1)については,現実の遊戯内容を撮影したビデオを提出しているものの,これは,序盤の一部分と,モンスターとの戦闘シーンのごく一部とを含んでいるにすぎず,ゲーム全体の遊戯内容を感得し得るものとは到底いえない。
 
…(証拠)からは,本件製品(1)と,本件製品(3)プレイステーション版,同海外版及び同ウィンドウズ版とでは,主要な登場人物がほぼ共通すると認められ,物語の骨子にも共通する点が多々あるものとうかがえるから,上記各本件製品(3)が本件製品(1)の二次的著作物であると判断される可能性は相当程度ある,ということはできる。しかし,前記のとおり,ビデオゲーム同士の二次的著作物性は,ゲームそのものを,実際のゲーム内容をビデオに撮影するなどして,直接子細に比較し検討されるべきものであり,これを行わずして二次的著作物であるか否かの判断を行うことは,不可能ないし極めて困難という以外にないのである。











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