著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作者人格権の不行使契約(2)
「プレイステーション用プログラム開発委託事件」
平成160423日東京地方裁判所(平成15()6670 

 また,これら各開発委託契約の成立と同時に,本件各プログラムの著作権を成立と同時に原告から被告に移転する旨の譲渡契約が成立し,これに加えて,原告に留保される著作者人格権についても,被告がこれをプレイステーションに関連する利用のために改変する行為に対してはこれを行使しない旨の合意が,順次成立したものと認められる。
 
そうすると,本件各プログラムの著作権が,職務著作の規定(著作権法152項)に基づき被告に移転したかどうかはさておいても,少なくとも上記の各譲渡契約に基づき,これらプログラムの著作権は成立と同時に順次被告に移転し,被告に帰属しているものと認められる。また,被告が本件各プログラム(の少なくとも一部)についてした改変が,被告の主張するように著作権法2023号ないし4号の適用を受ける「改変」であるかどうかはさておいても,被告がこれらプログラムをプレイステーションに関連する利用のために行ったものであることは明らかであるから,これらの改変は,少なくとも原告と被告の間に成立した上記著作者人格権不行使の合意の範囲内の改変であるものと認められる。
 
したがって,本件各プログラムの著作権が原告に原始的に帰属したまま,被告に移転していないことを前提とし,著作権侵害に基づく損害賠償を求める原告の請求は,理由がない。また,本件各プログラムの著作者人格権の侵害を根拠に,これら各プログラムの改変の禁止を求める原告の請求も,理由がない。











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