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一般不法行為の成否-否認事例(15)-
ノンフィクション小説『懲戒除名‘非行’弁護士を撃て』vs.漫画『弁護士のくず-蚕食弁護士-』事件平成211224日東京地方裁判所(平成20()5534/平成220629日知的財産高等裁判所(平成22()10008 

【コメント】本件は、原告が、@ 被告Yが執筆し、被告小学館の発行する雑誌「ビッグコミックオリジナル」(「本件雑誌」)に掲載された漫画「弁護士のくず『蚕食弁護士』」(「被告書籍」)の出版・頒布行為は、原告の執筆したノンフィクション小説「懲戒除名“非行”弁護士を撃て」(「原告書籍」)について原告が有する著作権(翻案権)及び著作者人格権を侵害する、又は、A 被告書籍は、原告書籍を無断で利用して作成されたものであり、被告書籍を出版・頒布する行為は、社会的に許容される限度を超えた違法な行為であって民法上の一般不法行為(709条)が成立すると主張して、被告らに対し、被告書籍の出版等の差止め及び損害賠償を求めた事案です。 

【原審】

 
一般不法行為の成否について
 
原告は,仮に被告書籍の出版,頒布行為が原告の原告書籍に対する著作権及び著作者人格権の侵害に該当しないとしても,被告らの行為は民法上の一般不法行為に該当すると主張する。
 
しかしながら,被告書籍は,原告書籍に記載された実在の事実を利用して執筆されたものであり,事実については特定の者に独占させることは許されないもので【あるから】(管理人注:この部分は控訴審において【ある上,被告書籍は原告書籍の表現それ自体でない部分,表現上の創作性がない部分又は表現上の本質的特徴のない部分を利用したにとどまり,違法な行為態様と解することはできないから】に改められた。),被告Yが原告書籍を参照して被告書籍を執筆し,これを被告小学館が本件雑誌に掲載して出版したとしても,これを違法な行為であるということはできず,民法上の一般不法行為を構成することもないというべきである。原告の主張は理由がない。

【控訴審】

 
当裁判所は,@…,A…,B被告書籍を出版,販売する行為は,不法行為を構成しない,と判断する。その理由は,次のとおり付加変更するほかは,原判決…の記載と同じであるから,これを引用する。











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