著作権重要判例要旨[トップに戻る]







ホームページの画面の著作物性
京都高校総体ホームページ事件」平成130531日京都地方裁判所(平成10()3435 

【コメント】本件は、京都市で開催された高校総体のインターネットホームページを制作した原告が、当該ホームページ等をCD-ROM化した被告に対し、著作権侵害・著作者人格権侵害を理由に、当該CD-ROMの複製・頒布の停止、損害賠償の支払等を求めた事案です。
 
「本件ホームページ」には、別紙コンテンツ集…の画面(「本件画面」)、別紙コンテンツ集…の地図(「本件地図」)、及び別紙コンテンツ集…の画像ないし文字情報(「本件画像等」)が含まれていました。 


 本件画面は,画像,文字情報,動画(JavaScript対応版トップページ)などが組み合わされて表現されたものであり,制作者の思想が創作的に表現されている知的・文化的精神活動の所産と評価することができるから,著作物性を肯定することができる。被告は,上記表現は誰でも考え得る程度のものであって,創意工夫がない旨を主張するが,著作権法にいう創作的な表現とは,他に類例がない程度の独創性をいうものではなく,著作者の個性が何らかの形で表現されていれば足りると解されるところ,少なくとも,具体的な表現形式として誰がしても本件画面のような配置になるものではないから,著作者の個性が表現されているといえる。
 
本件画像等のうち別紙コンテンツ集…の画像は,イラストや,それらの組み合わせであり,創作性を認めることができる。また,同コンテンツ集…の画像は本件マップナビゲーションシステムの画面のサンプル的な意味を有するものであるが,実質的には本件画面の縮小版的な意味を有するもので,創作性を認めることが可能である。
 
他方,別紙コンテンツ集…については,本件画面中,本件マップナビゲーションシステムにおいて表示される画面の下端部に表示される競技会場,競技内容を示す図表の一部であって,独立の思想を表現する著作物とは認め難い。また,多少図案化(立体的表現)されてはいるが,基本的には文字の組み合わせである別紙コンテンツ集…(文字情報は順に「Virtual Inter-High」,「Inter-High Memory」,「DI(であい) Station Digital Inter-High」,「WANTED」,「募集中」,「WARNING」,「Internet Map Information System」,「Internet Map Information System」,「Yell Mail」,「W」),簡単な色ないし模様の長方形上に文字情報が表記されている別紙コンテンツ集…(文字情報は順に「Vtech」「全域図」「全域図」「市長賞」),文字情報を表記したクリックボタンである同コンテンツ集…(文字情報は順に「イベントカレンダー」「伝統的建造物保存地区」「Help!!」「クイズ」「紅葉情報」「さくら情報」「トップページに戻る」「全域図に戻る」「地図を見る」)については,文字情報と独立した意義を認め難く,かつ,文字情報も単なる事実の伝達の域を超えるものではないから,著作物とはいえない。同コンテンツ集…についてはほとんど図案化すらされていない文字情報そのものであり(順に「このプログラムは株式会社Vtechが制作しました」「メーリングリスト募集」),かつ,事実の伝達の域を超えるものではないから,著作物とはいえない矢印の組み合わせであるアイコン(同コンテンツ…)も端的に機能を示すものにすぎないから著作物とはいえない











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