著作権重要判例要旨[トップに戻る]







印刷業者の注意義務
「生協情報チラシ事件」
平成140301日京都地方裁判所(平成12()2116 

 以上のとおりであるから,被告大日本印刷が「びすけっと」に本件イラストを原告に無断で使用した行為は原告の著作権(複製権)侵害に該当するものといえる。
 
(略)
 
上記認定事実に照らして検討するに,被告大日本印刷は,印刷業者としてイラスト等の著作権の取扱には慎重であるべきところ,担当者であるCは,B(管理人注:被告コープの課長)に対し,本件イラストの掲載されたチラシを刷本として使用することの了解を得たのみで,本件イラストについての著作権者やその使用の許諾について確認することもなく,上記チラシからの複製という方法で本件イラストを使用したのである。さらに,同被告は,平成7年には,原告から「びすけっと」の印刷を下請していたのであるから,本件イラストの著作権が原告に帰属する可能性があることについては知り得る立場にあったといえる。そうすると,被告大日本印刷は,本件イラストに関する著作権侵害行為について過失があるといわざるを得ない
 被告大日本印刷は,同被告と被告コープは,平成8年以来,取引により信頼関係を形成してきたところ,「びすけっと」には本件イラスト以外に高度な創作性を感じさせる著名キャラクターのイラストや,タレントの写真が使用されていたが,それらについては適正に処理されていることが被告コープから示唆されていたから過失がない旨を主張する。しかし,仮に,そのような一般的信頼関係があったとしても,個別事案である本件イラストに関する著作権侵害行為についての過失を否定するには足りないというべきである。











相談してみる

ホームに戻る