著作権重要判例要旨[トップに戻る]







著作者人格権侵害と著作権侵害との関係(8)
「ノンフィクション『箱根富士屋ホテル物語』事件」平成220714日知的財産高等裁判所(平成22()10017等) 

 控訴人らによる控訴人の氏名表示権及び同一性保持権の侵害の成否について
 
被控訴人は,控訴人書籍においては,被控訴人書籍のうち別紙対比表1ないし3並びに仙之助及び正造を主人公とした章全体の各記述部分を複製又は翻案しておきながら,上記各記述部分の著作者である被控訴人の氏名を表示していないから,控訴人Xが控訴人書籍を執筆し,これを控訴人会社が出版物として発行,販売した行為は,被控訴人の氏名表示権及び同一性保持権の侵害に当たる旨主張する。
 
しかしながら,前記で説示したとおり,そもそも控訴人らが被控訴人書籍を複製又は翻案したものであるとは認められないのである。
 
したがって,同一性保持権の侵害をいう被控訴人の上記主張は,その前提を欠くものであって理由がない。また,前記説示から明らかなとおり,被控訴人は,控訴人書籍の著作者ではなく,控訴人書籍は,被控訴人書籍を原著作物とする二次的著作物ともいえないから,被控訴人による氏名表示権の侵害に関する主張は,理由がない











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