著作権重要判例要旨[トップに戻る]







黙示の利用許諾を認めなかった事例(3)
「マンション管理会社記事事件」平成150718日東京地方裁判所(平成14()27910 

 黙示の承諾について
 本件記事の複製について明示的な許諾がなかったことは当事者間に争いがなく,また,本件全証拠によっても,原告が被告に対し,本件記事の複製を黙示に承諾したと認めるに足りる証拠はない。
 
…によれば,本件記事のうち,「2002年版大手マンション管理会社ベスト・ランキング」は,大手マンション管理会社のアンケート回答結果をもとに得点化して作成されたものであり,本件記事は,取材源である当事者から情報提供を受けているものの,原告が独自の観点から情報を整理し記述したものであって,被告が著作した部分は存在しないことが認められる。被告も,原告が本件記事の著作権者であることは認めているのであるから,被告が取材に協力したというその一事をもって,著作権の一部を担っているといえないことは明らかである。
 
また,被告は,取材に協力したこと及び本件記事の複製部数が比較的少ないことから,原告の承諾が推定される旨主張するが,これより原告の承諾を推定することはできないし,違法性を欠くということもできない
 
したがって,黙示の承諾があったとする被告の主張は,理由がない。











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