著作権重要判例要旨[トップに戻る]







黙示の合意解除を認定した事例
「浮世絵春画デジタルワーク・出版事件」平成130920日東京地方裁判所(平成11()24998 

 「浮世絵名宝撰」(仮題)の出版につき前払いされた印税内金100万円の返還請求について
 
被告両会社が,平成10824日付けで,原告に,100万円を支払ったことは当事者間に争いがない。…によれば,同金員は,「浮世絵名宝撰」(仮題)の出版につき印税内金として前払いされたものであるが,上記内金受領後,原告は,「浮世絵名宝撰」について,作業にとりかかり,カタログを完成させるなどしていたところ,平成1010月ころに至って,被告両会社の営業上の判断により一方的に同書の出版が中止されたこと,その際,原告から一方的な中止について金銭的な補償を求めたり,被告両会社において前払いした印税内金の返還を求めたりすることのないまま,長期間が経過したことが認められるのであって,このような経緯からすれば,そのころ,原告と被告両会社との間で,同書の出版につき,被告両会社において100万円の返還を求めず,原告においてそれ以上出版中止についての金銭補償を求めない旨の内容を含む黙示の合意解除が成立したものと認めるのが相当である。
 
したがって,反訴請求のうち,前払金100万円の返還を求める請求は理由がない。











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